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南極隕石ラボラトリー [お役立ち・面白Site紹介]

先日触れた南極隕石ラボラトリーについて、折角なのでもう少し詳しくご紹介したいと思います。

これまでに日本南極地域観測隊で採集された南極隕石は、すべて南極隕石ラボラトリーで分類された後、保管されています。

Webサイト上でもその一部が紹介され、2009年12月現在で37点の隕石(スライス)を見る事が出来ます。
南極隕石ラボラトリ
隕石の種類別に紹介されているのですが、『鉄隕石』『パラサイト』『メソシデライト』『ロードラナイト』『ユレイライト』『ダイオジェナイト』『ホワルダイト』『ユークライト』『アングライト』『月起源隕石』『普通コンドライト』『炭素質コンドライト』とその種類は多岐にわたっています。流石、元世界一の隕石保有国!

因みにこの辺りの話をさせて頂くと、南極で隕石採取を定期的に行なってきた日本ですが、ここ8年間採取していない間に、米国が約1万7000個を超えて、数年前に保有数で抜かれてしまったんですね~。
9年ぶりとなる今回の採取で、再び隕石保有数で1番になることでしょう。まあ、なにかと目立って叩かれている蓮舫さん風に言えば、『2位じゃだめなんですか?』って突込みが入るのかな^^;

ところで、これだけの隕石を採取できるのは、やまと山脈という昭和基地に近い場所が隕石の宝庫だからです。元々氷に閉じ込められ、風化がすすみ難い南極ですが、隕石が落ちやすい場所がある訳ではありません。広い南極の氷の上に落ちた隕石が、海へと移動する際に途中にあるやまと山脈にぶつかる事で、表面に移動して隕石を集めているんです。この自然の隕石集積装置が昭和基地に近い場所にあったのが、日本の隕石保有数が多い一番の理由です。

実際、南極で採取された隕石の9割以上を日本とアメリカが保有しているんですよ~。

因みに『南極隕石ラボラトリー』は、国立極地研究所に属する施設なのですが、立川にある国立極地研究所は、毎年一般公開されています。
この一般公開、私はまだ行った事が無いのですが、私のブログに遊びに来て下さっている芳姐 さんのブログにある(国立極地研究所)で知り、来年は是非行ってみようと思ってたりします。
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北海道大好き人間

隕石一つとっても、どの宇宙空間を彷徨ったのかそれぞれ「歴史」が違うわけですね。
by 北海道大好き人間 (2009-12-29 23:27) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
その通りですね~。
多くは太陽系創世期のままの姿をとどめているそうですし、考えるとわくわくしてきます。
by optimist (2009-12-30 23:02) 

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