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得意なのは長距離?短距離? 競走馬見極める遺伝子発見 [科学系よもやま話<生命の起源・進化>]

今日ご紹介するのは、競走馬の距離適性と遺伝子の関係についてのニュースです。

サラブレッドの距離適性については、良く知られています。短距離を得意とした種牡馬からは短距離馬が生まれ易いという事が、経験的に知られています。距離適性の他にもダート適性というのも言われたりします。

競馬シミュレーションソフト(ダービース○リオンやウイニング○ストが有名ですよね)、なんかは、この血統や適性という概念がメインとなるので、知っている方も多いと思います。私も一時期、やり込んだものです・・・^^;

このニュースによると、サラブレッドの距離適性の見極めに使えそうなDNA配列の個体差を、アイルランドのダブリン大のグループが見つけ、米科学誌プロスワンに発表したそうです。因みに、概念としては知られている競走馬の距離適性ですが、成績とDNAの個体差の関連が示されたのは初めてなんだとか。

その内容は、犬や牛で筋肉形成への関与が知られているミオスタチン(MSTN)という遺伝子のDNA配列に因るものです。このMSTN配列には、変異したC型と変異の無いT型があり、両親からどの組み合わせを受け継いだかで、距離適性が変化するらしい。
(1)両親からMSTNの変異を受け継いだC/C型・・・短距離タイプ
(2)片親からMSTNの変異を受けたC/T・・・中距離タイプ
(3)MSTNの変異がないT/T型・・・長距離タイプ
という感じ。

まだまだタイプが分かるだけですが、将来的に生まれてきた馬のDNA検査をすると、おおよその距離適性や芝ダート特性、絶対的なスピード能力なんてのが分かるようになると、目利きやセリのあり方、或いは育成方法が変わってくるのかもしれませんね。

競馬の血統学(吉沢譲治 発行所=日本放送出版協会)(1680円)




タグ:遺伝子
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北海道大好き人間

そのうちに、競馬新聞の出走馬一覧に遺伝子の型が表示されるかも知れませんね。
by 北海道大好き人間 (2010-03-09 20:10) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
今でも情報過多なので、勘弁って感じです。それにしても競馬新聞の厩舎の話って欄は、実に当てにならないと思うのは、私だけでしょうか?
by optimist (2010-03-09 21:54) 

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