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ダイオウイカ ― 深海のミステリー (国立科学博物館-ホットニュース-より ) [不思議な生き物・奇天烈生物紹介]

先月(2010年2月20日)、ダイオウイカ(Architeuthis sp)が、新潟市の海岸に漂着して、ニュースになっていました。この時のダイオウイカは、マリンピア日本海(新潟県新潟市)が受け入れた後、研究用標本として国立科学博物館に提供されたそうです。

そんな経緯もあってか、国立科学博物館のホットニュースに、『ダイオウイカ ― 深海のミステリー』がアップされていたので、ご紹介します。

ダイオウイカ(大王烏賊)は、ツツイカ目-ヤリイカ亜目-ダイオウイカ科に分類さる巨大なイカの一属です。属名なので、実際には、更に複数種に細かく分類されるそうです。ヨーロッパで発見されたタイセイヨウダイオウイカは、体長20mを超え、巨大なイカの伝説(クラーケン)はダイオウイカをモデルとも言われます。世界最大級の無脊椎動物として有名なので、名前だけは知っている人も多いのではないでしょうか?某RPGのモンスターとしても登場しますしね^^;

しかし名前が知られている割に、その生態は謎であり、生きているダイオウイカの動画が最初に撮影されたのでさえ、2004年(小笠原諸島父島付近の近海で国立科学博物館 動物研究部 窪寺恒己・無脊椎動物研究グループ長らによる)と、極最近なんですよ。

因みに、このダイオウイカ、国立科学博物館で見る事ができます。地球館の1Fの『サイズへの挑戦』で液浸標本が展示されているんです。天井から吊り下げられているクジラの骨格標本を目印にすると分かり易いです。そのすぐ近くに展示されていますから。
ダイオウイカ.jpg
国立科学博物館収蔵 ダイオウイカの液浸標本

今回のホットニュースでは、そんなダイオウイカについて、調査で使われた縦縄のヒントとなった小笠原式深海縦縄漁具構造図や、ダイオウイカの釣獲と動画撮影について、はたまたダイオウイカの生態などが、分かり易く解説されていましたので、是非ご覧になって下さい。
ダイオウイカ ― 深海のミステリー


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コメント 4

アヨアン・イゴカー

>タイセイヨウダイオウイカは、体長20mを超え
こんなに大きい個体が見つかっているのですね。それは凄い。
by アヨアン・イゴカー (2010-03-09 00:58) 

optimist

アヨアン・イゴカーさん、こんばんは。
20m越えは公式な記録ではないようです。一応記録が残る最大の固体は,1878年にカナダ東岸ニューファンドランド島に打ち上げられた触腕長11.5m(頭部と外套部だけで6.6m)というものだそうです。
それでも十分巨大ですよね。
by optimist (2010-03-09 21:46) 

北海道大好き人間

地球上で最大の生物とされるシロナガスクジラといい勝負ですね。
by 北海道大好き人間 (2010-03-09 21:47) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
シロナガスクジラの胃袋から発見されているので、鯨の餌でもあり、マッコウクジラの皮膚にダイオウイカの物と思われる吸盤痕がある事から、鯨の捕食者でもあるようですね。
巨大生物同士の格闘・・・是非映像で見てみたい気がします。が、近くで見たくは無いですね^^;
by optimist (2010-03-09 22:27) 

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