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Baby stars in the Rosette cloud [科学系よもやま話]

今日ご紹介するのは、ESA(欧州宇宙機関:European Space Agency)が4月12日に公開した、星の赤ちゃんの画像です。
hobys_rosette_05.jpg
Credits: ESA/PACS & SPIRE Consortium/HOBYS Key Programme Consortia
※宇宙望遠鏡ハーシェル(Herschel)が、塵から発生した赤外光を捉えた薔薇星雲の赤外線画像。画像は、青色(70ミクロン),緑色(160ミクロン),赤色(250ミクロン)の3つの赤外線波長を合成したもの。 明るいしみ状の部分は、塵が繭のようになっており、原始星が含まれている。画像中央の小さな点は、より小さな質量の原始星。ばら星雲は画像の右側。
Baby stars in the Rosette cloud(リンク)』

この画像は、宇宙望遠鏡ハーシェル(Herschel)が撮影したもので、PACS(光伝導体アレイカメラ・分光計:Photodetector Array Camera and Spectrometer)とSPIRE(スペクトル測光撮像器:Spectral and Photometric Imaging Receiver)が捉えた赤外線写真だそうです(※画像は、青色(70m),緑色(160μm),赤色(250μm)の3波長赤外線波長の合成)。

星が生まれている場所は、バラ星雲付近だそうです。塵が繭(まゆ)のようになっている部分に隠れて光っているのが大きな原始星。この星は最大で太陽の質量の10倍はある巨大な星だそうです。画像中央の赤い部分に見える多数の小さな点は、より小さな星の赤ちゃん。つまり、次々と星が生まれている所を撮影した写真です。

この星の元になっているのはバラ星雲で、画像の右にあるのですが、この波長では写っていません。写真で見えている色は、塵の温度(赤の-263ºCから青の-233ºCまで)を表しています。
バラ星雲と言えば、肉眼では赤く見えませんが、写真だと真紅のバラの花飾り(Rosette)のように写るので、Rosette Nebulaと呼ばれる星雲です。それが、赤外線で観察すると、今度は真紅のバラではなく、星の赤ちゃんを見ることが出来るんですから、面白いですね。

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yablinsky

我々の太陽もいろいろな元素を含んでいますから、このようにところで、生まれたのでしょうかね。

ところで、今日は子どもと三鷹の4研究所を巡ってきました。optimistさんのおかげで良い日曜日でした。また、この紹介してくださいね。
by yablinsky (2010-04-18 21:32) 

optimist

yablinskyさん、こんばんは。
よく、我々人間も星の子だと言われますよね。重い元素を含む=星が爆発して出来たってことで。
日曜日は、結局私も4研究所に行って来ました。しっかり休養しながらなので、とても全部は回れませんでしたけど^^;
by optimist (2010-04-19 21:59) 

北海道大好き人間

幻想的な画像ですね。
でも、これまでなるのに、とてつもない時間がかかっているわけですからね。
by 北海道大好き人間 (2010-06-14 23:57) 

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