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宇宙シャボン玉は「色つき」 娘の疑問に山崎さん答えた [実験]

え~この記事を読んで、微笑ましいな~で終われば良いのでしょうが・・・。

最初に考えたのが、色が濃ければシャボン玉だって色が着かないか?でした^^;
優希ちゃんは、「色水で作っても、シャボン玉に色がつかないのはなぜ?」と思い、墨汁や絵の具で作った色水でシャボン玉を作っても、全体は透明で、下のしずくの部分だけにしか色がつかなかったそうです。

実は、良く似た質問を4歳の息子から先日受けました。色つきの入浴剤を入れて、一緒にお風呂に入っていたときのこと、『風呂のお湯には色がつくのに、 コップに汲むと色が消えるのはなんで?』水遊び用のコップにすくったお風呂の水は、確かに薄い・・・。

『色がついてないように見えるけど、薄~く色が着いてるんだよ』って答えたのですが、ならば十分濃い色なら、シャボン玉だって色が着いて見えるんじゃない?
って事で、早速試してみました。

100円ショップで売っている詰め替え用のインクジェットインク。これは濃いですよ~。これと洗剤を使ってシャボン玉を作ってみた所、ちゃんと赤いシャボン玉が出来ました。
DSC05249.JPG
但し、問題が・・・割れたときに服に色が着くと、落ちません^^;
かなり危険です。あまり人に進められる実験ではありませんでした・・・。

でもまあ、やはり十分に濃い色なら、ちゃんと色が着いて見えることは確認できました。

シャボン玉は、通常、数百ナノメートル~数ミクロンの厚みしかありません。と言う事は、直径1cmの容器に入れた色水と同じ色にしようと考えると、およそ10000倍の濃さにする必要があるって訳です。10000倍に希釈した時の色と、1/10000cmつまり1μmの厚みのシャボン玉の色がほぼ同じ位だと思って良いでしょう。実際にインクジェット用のインクってかなり濃いので、0.1mlを1Lに希釈(10000倍希釈)しても、ちゃんと色が着いて見えます。もっと濃くしたい人は、インクを乾燥させると更に濃度が濃くなるでしょう。勿論、膜厚が厚いしゃぼん玉ほど濃い色になります。

但し、前述の通り、服についたら落ちないと思ったほうが良いです。ご注意を!(というか、やらないほうが良いと思います。もしやるなら自己責任でお願いします。)

さて、原理的に色つきシャボン玉ができる事を実証した訳ですが、ひょっとして色つきシャボン玉て商品になってないか?と思い調べたところ・・・ありました。

カラーシャボン玉『Zubbles(リンク)』という商品です。

発明者したのは、アメリカ、ミネソタ州セントポール出身のTim Kehoe氏。写真を見る限りでは、鮮やかな七色のシャボン玉です。そして、一番の懸念点だった服への染みにも配慮しているそうです。もし付着しても、数分から数時間で透明になるんだとか。

開発者の話が本当だとすると、シャボン玉に色を付けるという夢15年間追求してようやく開発にこぎつけたらしいです。因みにこの『Zubbles』2005年にアメリカのPopular Science誌のイノベーション大賞を受賞たそうですよ。
残念ながら日本で購入できるかは分かりませんが、アメリカでは、小さいボトル2個パックが14.95ドルで売られていました。

残念ながら、今から開発しても、遅きに失したようですw


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コメント 7

Loby

子供の素直な疑問に真剣になって答えを見つけ、説明してあげる...
たいへん素晴らしいことだと思います。
そうやって科学の芽を育てていくことが大事ですね^^b
by Loby (2010-04-19 07:25) 

optimist

Loby さん、こんばんは。
まだ4歳児なので、どこまで覚えているかは分かりませんけど、一応きちんと答えるようにしています。
でも、結構ちゃんと答えるのが難しい・・・。子どもでも理解できる言葉で説明するのって、やってみると本当に難しい物ですね。
※シャボン玉の写真を載せ忘れたので、アップしました。

by optimist (2010-04-19 21:51) 

yablinsky

初めにこの記事を読んだときは写真がなかったのですが、写真を見ると百聞は一見にしかずですね。すばらしい実験です。私は何となく思うこともなかなか実験までやって子どもに見せるところまで行きません。optimistさん、すばらしい!
by yablinsky (2010-04-19 23:23) 

えがみ

面白い実験でした。
プリンターは1ドットあたり2ピコリットルしか使わないんだそうですが…。
これだけ濃縮されているとなると、何かに応用出来ないものかと考えてしまいます。
by えがみ (2010-04-20 21:17) 

optimist

yablinsky さん、こんばんは。
計算能力のせいか、今ひとつ数学とか理論物理とか、計算による予測が苦手な私としては、ヘタに考えるより実験してみた方が早いって思っちゃうんです^^;
子どもに説明するのも、なかなか大変なので、見せちゃった方が楽ですしw
皆さんにも喜んで頂けたようで、嬉しいです。
by optimist (2010-04-20 22:20) 

optimist

えがみ さん、こんばんは。
インクジェットといえば、基盤プリントやDNA解析への応用もされているようですね。
某社の液晶製造にもインクジェットが使われているそうですよ。
by optimist (2010-04-20 22:25) 

北海道大好き人間

一言で言い切ってしまえば、濃度の問題ですが、それを子供に説明するのは難しいですね。

>割れたときに服に色が着くと、落ちません^^;
かなり危険です。あまり人に進められる実験ではありませんでした・・・。
これからの時期、外でやるに限りますね。
できれば水着で。
by 北海道大好き人間 (2010-06-15 00:04) 

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