SSブログ

iPS細胞から耳有毛細胞再生 難聴原因、マウスで成功 [科学系よもやま話<新薬・新技術>]

今日ご紹介するニュースは、マウスで人工多能性幹細胞(iPS細胞)から耳の有毛細胞を作る事に成功したというもの。

人工多能性幹細胞(iPS細胞)からは、様々な臓器などを作る研究が行われていますが、感覚器の細胞を作るのは難しいとされています。まだまだマウスですが、もし人でも可能となると、ヘッドホン難聴などの治療が可能になるかも知れませんね。

ヘッドホン難聴や音響性難聴と呼ばれる難聴は、ヘッドフォンをつけ大音量で音楽を長時間聴き続けた結果、内耳の蝸牛内の有毛細胞に障害が出てしまい難聴になるものです。音(振動)を電気信号に変換する役割を持つ有毛細胞は、なってしまうと、これまで治療は困難でした。もし、この研究が進み、有毛細胞が再生可能となれば、画期的な治療法となるでしょう。

いずれは、移植を待たなくても自分の細胞から作った臓器を移植したり、特定器官を再生したりすることで、様々な治療が行われる日が来るのかもしれませんね。


nice!(10)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 10

コメント 5

yablinsky

この分野の最近の発展は、そのうちからだの部品交換が可能になるような勢いですね。
by yablinsky (2010-05-16 20:20) 

モッズパンツ

医療分野の科学の発達ってうれしいですよね。困っている人がイパーイ救われると良いですね。w (^ω^)b

(^ー^)ノシ
by モッズパンツ (2010-05-16 23:20) 

optimist

yablinsky さん、こんばんは。
移植時のの免疫反応の心配が殆ど無い事や、順番待ちが無い事から期待される技術ですが、一方で人が何処まで臓器を作って良いのかという倫理的な問題も指摘されていますね。
少しずつ全部のパーツを交換したら、それは誰か?って話とか。
私個人としては、どうせ全部の細胞は一定期間で入れ替わってるんだから、気にする事ないじゃん?って感じですけど。
by optimist (2010-05-17 21:57) 

optimist

モッズパンツ さん、こんばんは。
それが一番ですね。助かる人が居るというのが、この手の技術を進める一番のモチベーションですから。
by optimist (2010-05-17 21:58) 

北海道大好き人間

ヘッドフォン・音響性難聴は、その人の環境に左右されることもありますね。
空港や線路の近くに住んでいる人と田舎に住んでいる人とではやはり聴力に差があると思います。
by 北海道大好き人間 (2010-06-15 14:05) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。