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唾液を調べ、がん発見 慶大研究所などが新技術開発 [科学系よもやま話<新薬・新技術>]

昨年取り上げたニュースに、消化器系のがんを採血だけで発見できる手法を金沢大医学の教授らが、発見『採血だけで消化器がん発見 金沢大教授らが判定法開発』というのがありました。

今回のニュースは、もっと簡便な癌検査です。なんと唾液検査するだけで、膵臓癌、乳癌、口腔癌などが高確率で発見できるというのですから。
慶応義塾大先端生命科学研究所『口腔がん,乳がん,膵臓がんを唾液検査で発見する(リンク)』

この技術を開発したのは、慶応義塾大先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)。米カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)と共同開発した技術だそうです。

この技術の核となるのは、唾液中に含まれる糖やアミノ酸濃度を測定し、特定の物質の濃度の高低の組み合わせで癌を発見するという点です。約500種類物質を検出するそうですが、特定の癌患者と健康な人の唾液中の濃度を比べると、その内54物質について、特異的に濃度が変化していた事から、この検出方法が考えられたとか。

検証実験では、膵臓癌の99%、乳癌の95%、口腔癌の80%が、特に年齢・性別・人種に拠らず、見分けられたというんですから驚きです。

唾液検査と血液検査によって、早期に発見し難かった癌が見つけられる日も近そうですね。


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北海道大好き人間

消化器系のガンの発見確率が高いことは想像に難くないのですが(胃より上の部位に限りますが)、それとは直接関係のない器官のガンも高い確率で発見できるといいですね。
by 北海道大好き人間 (2010-06-30 23:32) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
乳癌の発見確率も高いようですから、期待できますね。
実際男性の乳癌もあるようですから、このような方法での検診が一般的になる日が待ち遠しいです。
by optimist (2010-07-02 22:25) 

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