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金星(惑星)のみどころ(9月) [天体観測に関する情報]

以前、このブログでも『金星を月と一緒に撮影してみよう』で紹介した、宇宙教育センターの『みんなで金星を観察しよう「いちばん星みーつけた」』キャンペーン。
これに関して、『金星を月と一緒に撮影してみよう』などでも、私のお勧めする金星撮影のタイミングをご紹介しました。9月ももう少し詳しくお勧めタイミングをご紹介しようと思います。
 
9月の夕暮れ、金星の近くには、まだ火星を見ることができます。特に9月11日には、三日月の上に金星が輝き、隣の、火星とスピカと共に一望できます。ただ、肉眼だと火星とスピカは見つけ難いかもしれません。縦に並んだ金星と月のやや右に居ますので、探してみてください。

この夏は、他の惑星や月との競演が見られた金星ですが、9月に入ると見所といえるのはこの位。それでも24日には、金星が最大光度(-4.6等)となる金星。宵の明星として、明るく輝く姿を楽しむ事が、まだまだできますよ。

他の天体に目を向けると、まさに今、月齢22の月が、昴(プレアデス星団)に接近しています。月が明るいので、肉眼で昴を捉えるのは難しいと思いますが、低倍率の望遠鏡などで観測するのが良さそうです。

9月6日の明け方には、今度はかに座のプレセペ星団に、月齢27の月が接近します。プレセペ星団は暗いので、低倍率の望遠鏡や双眼鏡で観察して見てください。

9月18日には、木星と天王星が最接近(00゚48.5')します。前回6月が、30分角未満の大接近だったので、それよりは遠いのですが、それでも普段見つけ難い天王星を探すには、適していると思います。

9月20日には水星が西方最大離角となります。太陽から最も西に離れるので、水星観測のチャンスです。最も太陽に近い軌道を持つ水星は、地上から観測するのが難しい惑星ですが、20日は日の出30分前の高度が約10度と、今年いちばんの好条件。早起きしなくてはいけませんが、夜明け前に東空の空を眺めてみては如何でしょうか?
タグ:天体観測
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コメント 2

北海道大好き人間

>まさに今、月齢22の月が、昴(プレアデス星団)に接近しています。月が明るいので、肉眼で昴を捉えるのは難しいと思いますが~
私が住んでいる場所は、星座の観測に比較的適した、空気が澄んでいて夜空も暗いので、今夜あたり見てみようかと思います。

>9月11日には、三日月の上に金星が輝き、隣の、火星とスピカと共に一望できます。ただ、肉眼だと火星とスピカは~
これも、金星が真夜中に見えれば言うことなしなのですが、金星は夕方か明け方の、太陽光線の影響を受けやすい時間帯にしか見られないので、よほど注意しなければなりませんね。

ところでここ数日、夜の7:30頃に明るい星が東の空に輝きますが、木星でしょうか?それとも土星でしょうか?
by 北海道大好き人間 (2010-09-01 17:34) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
金星だけなら-4等星と非常に明るいので、大丈夫ですよ。ただ、仰るように明るいので、火星とスピカはちょっと見え難いですね。

ご質問の星は木星です。もうすぐ衝なので、明るいですよね♪
これから天王星と近付いてきますよ。
土星は、今は太陽に近くて観察し難いです。日没後火星より更に太陽に近いところに居ます。
by optimist (2010-09-02 00:16) 

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