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日食の太陽を横切るISS、カメラがとらえた一瞬の共演<日食> [日食・月食]

随分前のニュースで、恐縮ですが、2011年1月4日に観測された、今年最初の日食を撮った写真がニュースになっていました。

天文写真家のThierry Legault氏がオマーンの首都マスカット付近で、撮影したそうです。一見すると単なる部分日食の写真ですが、よーく見ると、国際宇宙ステーションが写っています(中央やや左上)。

記事によれば、国際宇宙ステーションが太陽は、わずか0.86秒で太陽を横切るそうですから、その一瞬を切り取った写真って訳です。軌道計算に必要な情報が簡単に手に入る今ならではの写真だと思います。

調べた訳ではありませんが、Thierry Legault氏は、偶然この写真を撮ったのではなく、太陽面を横切るのを知っていて狙ったのでしょうから。

日食写真といえば、皆既日食時のコロナと天体の写真を一緒のフレームに収めたりと、天文写真家の方々も、あの手この手で面白い写真を狙っているようです。

ところで、この部分日食は、太陽観測衛星『ひので』では、金環食として、観測されました。
その時の写真や動画は、下のリンクからご覧になれます。
「ひので」が見た金環日食(リンク)』

今回の日食の金環日食帯が地球より外側(北極上空)だったため、地上では、部分日食しか見られませんでした。しかし、北極上空高度680キロを移動した『ひので』は、ちょうど金環日食帯を通過したので、金環日食を観測できたんです。
面白いのは、『ひので』は一周約90分で地球を周回しているのですが、日食の継続時間がそれより長かったので、何度も日食が観測できたって事。今回の『ひので』の場合は、日食を3回観測できました。1回目と3回目が部分日食で、2回目が金環日食です。

地球上でも飛行機で追いかけながら日食を観測する事はありますが、流石に同じ日食を二回観測するのは無理です^^;
人工衛星ならではの現象ですね。

そうそう。日食と言えば、このブログにもコメント頂いている北海道大好き人間さんが、新しい記事をアップしています。日食の周期性につて掘り下げた記事になっていますので、面白いので、是非ご覧になってください。

日食について(2011年1月4日の部分日食編)
今月4日は新月で、この日は、アフリカ北部・ヨーロッパ・西アジアで最大食分85.8%の部分日食が観測されました。



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コメント 2

北海道大好き人間

TB有難うございます。早速承認しました。
ISSは、狙わないと撮影できないと思います。
JAXAのサイトでも、日中に日本上空を通過するケースは記載されていませんから。

日食の写真は、一昨年の「トカラ列島」で合成画像や盗作問題があったので、疑ってかかりたくもなります。

by 北海道大好き人間 (2011-01-31 15:34) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
今の世の中、デジタル画像は簡単に合成、コピーが可能ですから、何でもできちゃいますもんね。
便利な分、個人のモラルが問われそうな気がします。
by optimist (2011-02-06 00:02) 

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