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南極で発見の隕石からアンモニアの発生を確認 [科学系よもやま話<生命の起源・進化>]

未だ、震災被害は全貌が見えず、首都圏では計画停電による混乱が続いていますが、心配してばかりでも心が沈むばかりです。

そこで、今日はいつも通りの科学系ニュースのご紹介。
PNAS(Proceedings of the National Academy of Sciences:米国科学アカデミー紀要)に掲載された論文についてです。
Abundant ammonia in primitive asteroids and the case for a possible exobiology(リンク)』
※Full Textは、有料です。但し、PNASは、発行後半年経つと無料閲覧可能となります。

一昨昨日の「隕石から生命の化石が・・・」という論文をご紹介しましたが、こちらは、南極から採取されたCRコンドライトを熱水処理したところ、多量のアンモニアが発生することが確認されたという物です。

生命そのものではありませんが、生命誕生の重要な要素と考えられるアンモニアの供給源として、隕石がなり得る事を示しています。

以前、パン・スペルミア説をご紹介しましたが、そのうち、これらの話題について、とりあげたい思います。
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北海道大好き人間

アンモニアということは、窒素がふんだんに含まれている可能性があるわけですね。
窒素は、普段は目に見えない気体ですが、何らかの化学的作用で岩石に溶け込んだのでしょうか?

by 北海道大好き人間 (2011-03-15 21:44) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
隕石(の一部)に水を加えて、(原始の地球の環境だと思われる)高温高圧状態にするとアンモニアが放出されたそうです。
よく分かりませんが、多分、岩石に溶け込んだというより、窒素化合物を多く含む隕石という事だと思います。

by optimist (2011-03-15 22:14) 

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