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最古のほ乳類は嗅覚が発達していた、米研究 [科学系よもやま話]

Digital Morphology(リンク)』は、(化石を含む)様々な生き物を高分解能X線CT画像を使って分析するプロジェクトだそうです

CTは、Computer Tomographyの略で、コンピュータ断層撮影を指します。
X線などを利用して物体を走査しコンピュータを用いて処理することで、非破壊で対象物の内部構造を知る事ができる便利な手法です。最近は多くの病院で普通に目にする装置になりましたね。

上でご紹介したサイトでは、断面画像も見られますが、全てバーチャルな断面画像で、実際の貴重な標本を切断することなく、詳細に調べる事ができるので、非常に便利。『恐竜の鋭い嗅覚と夜目について・・・』などで、ご紹介していますが、最近は、このような手法による進化に関する論文が多数報告されています。

今回のニュースも、このようなCT画像を使った研究論文の一つです。

Fossil Evidence on Origin of the Mammalian Brain
※Full text は、有料ですが、News Archivesに解説記事が載っています『Sniff Sniff: Smelling Led to Smarter Mammals

これによれば、これまでに知られている中で最古の哺乳類2種(約1億9000万年前に生息していた「モルガヌコドン(Morganuocodon)」と「ハドロコディウム(Hadrocodium)」)の頭骨をCTを使って内部を再現したところ、鼻腔とこれに関連する部位、においを分析する脳の部位がいずれも大きいことから、鋭い嗅覚を持っていたと考えられるそうです。

今後も、このようなCTを使った成果が、次々に発表されるんでしょうね。
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北海道大好き人間

CTをはじめとするX線の発達によって、いろいろなことが解明されるのですね。
そういえば、今朝の朝刊に縄文時代のノコギリクワガタがほぼ完全な形で出土したニュースが載っていましたが、あれもCTスキャンすることによって今のノコギリクワガタと何がどう違うのか解明されそうですね。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110524-OYT1T01012.htm

by 北海道大好き人間 (2011-05-25 10:30) 

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