オイルサンド採掘中に恐竜の化石を発見、カナダ [科学系よもやま話]
カナダのオイルサンド生産会社Syncrude Canadaが、2011年11月14日の採掘中に首長竜プレシオサウルスのほぼ完全な化石を発見したと発表した。
『Syncrude operator unearths rare fossil(リンク)』
Syncrude Canada社は、1994年にもプレシオサウルスの化石、それも当時北米で発見された最も完全な骨格の標本を発見しています。この時のプレシオサウルスは、ロイヤル・ティレル博物館で海生爬虫類を研究していた故Elizabeth L. Nichollsに因み、Nichollsia borealisと命名されました。
Nichollsia borealisを含め、Syncrude Canada社の採掘地で化石が見つかったのは10回目。2000年に約1億1000万年前の魚竜イクチオサウルスの一種が発見されて以来の事だそうです。
このような油分を含む鉱山からの化石と聞いて、思い浮かべたのは、ドイツの「メッセル・ピット」。
メッセルは、オイルシェールの産地なのですが、オイルシェールは油母頁岩と呼ばれる腐泥岩の一種。オイルサンドが油分を含む砂岩なのに対し、オイルシェールは母岩が母岩が頁岩で、含まれる油母も地中での加熱や加圧が不十分なため、油分にまで分解していません。しかし、それだけに保存状態の良い化石が発見されています。
『2010年 第19回 東京ミネラルショー#1(リンク)』で、東京ミネラルショーの特別企画展示『メッセルの化石コレクション』を紹介していますので、良かったらご覧ください。
化石発掘のために大金をかけるのは難しいでしょうが、このような鉱山であれば、ほおっておいても採掘をして貰える訳ですから、採掘する現場の人間が化石を発見してくれれば、大きな発見に繋がり一石二鳥?
このニュースのプレシオサウルスの化石は、オイルサンドの重機オペレーター、Maggy Horvathさんが採掘中に気が付いたそうですが、さぞかしビックリした事でしょうね。
『Syncrude operator unearths rare fossil(リンク)』
Syncrude Canada社は、1994年にもプレシオサウルスの化石、それも当時北米で発見された最も完全な骨格の標本を発見しています。この時のプレシオサウルスは、ロイヤル・ティレル博物館で海生爬虫類を研究していた故Elizabeth L. Nichollsに因み、Nichollsia borealisと命名されました。
Nichollsia borealisを含め、Syncrude Canada社の採掘地で化石が見つかったのは10回目。2000年に約1億1000万年前の魚竜イクチオサウルスの一種が発見されて以来の事だそうです。
このような油分を含む鉱山からの化石と聞いて、思い浮かべたのは、ドイツの「メッセル・ピット」。
メッセルは、オイルシェールの産地なのですが、オイルシェールは油母頁岩と呼ばれる腐泥岩の一種。オイルサンドが油分を含む砂岩なのに対し、オイルシェールは母岩が母岩が頁岩で、含まれる油母も地中での加熱や加圧が不十分なため、油分にまで分解していません。しかし、それだけに保存状態の良い化石が発見されています。
『2010年 第19回 東京ミネラルショー#1(リンク)』で、東京ミネラルショーの特別企画展示『メッセルの化石コレクション』を紹介していますので、良かったらご覧ください。
化石発掘のために大金をかけるのは難しいでしょうが、このような鉱山であれば、ほおっておいても採掘をして貰える訳ですから、採掘する現場の人間が化石を発見してくれれば、大きな発見に繋がり一石二鳥?
このニュースのプレシオサウルスの化石は、オイルサンドの重機オペレーター、Maggy Horvathさんが採掘中に気が付いたそうですが、さぞかしビックリした事でしょうね。
組み立てて楽しむベニヤの恐竜クラフトです。工作キット しなベニヤの恐竜【プレシオサウルス】 |
原油は何が(何から)変化してできたのか解明されるきっかけになりそうな気がします。
by 北海道大好き人間 (2011-12-07 21:34)
北海道大好き人間 さん、こんばんは。
原油は一般的にはプランクトンなどの化石燃料とされていますが、それに反論する論文もありますものね。
実際に、石炭の場合は、炭鉱で採掘した石炭がシダ植物の形状を残していて、明らかに化石である事が分かるようです。
by optimist (2011-12-07 22:51)