ES細胞から網膜、ヒトiPS細胞からランゲルハンス島や肝芽!? [科学系よもやま話]
今日は再生医療分野での最新研究から2つほど紹介します。
まずは、理化学研究所と住友化学のチームによる、6月14日付けの米科学誌「セル・ステムセル」に掲載された ヒトES細胞(胚性幹細胞)から立体的な網膜を作ることに成功したという研究。
『ヒトES細胞から立体網膜の形成に世界で初めて成功(pdfファイル)』
『Self-Formation of Optic Cups and Storable Stratified Neural Retina from Human ESCs(リンク)』(Cell Stem Cell (2012), doi:10.1016/j.stem.2012.05.009)
もう一つは、横浜市で開かれている国際幹細胞学会で14日に発表された、、東京大学大の宮島篤教授らにる研究と、横浜市立大の谷口英樹教授らによる研究です。
宮島篤教授らは、ヒトのiPS細胞を膵島の細胞に変化させた後、立体組織を作り、ヒトのランゲルハンス島と同じように、インスリンとグルカゴンというホルモンをそれぞれ作る2種類の細胞が混じり合っていることを確認したというものです。
そして、谷口英樹教授らは、ヒトiPS細胞から分化させた内胚葉細胞と血管の元になる血管内皮細胞、間葉系細胞の3種類細胞を作り、これを元に肝臓を形成する大本の細胞組織である「肝芽」の立体的な形状をる来ることに成功したそうです。
器官は違えど、いずれも立体的な組織を作成する事に成功したという研究内容で、再生医療の進歩に驚くばかりです。
本当に、あと10年、20年後には失われた器官や、疾患が見つかった器官は、再生したり培養した新品と交換なんて時代が到来するかもしれませんね♪
まずは、理化学研究所と住友化学のチームによる、6月14日付けの米科学誌「セル・ステムセル」に掲載された ヒトES細胞(胚性幹細胞)から立体的な網膜を作ることに成功したという研究。
『ヒトES細胞から立体網膜の形成に世界で初めて成功(pdfファイル)』
『Self-Formation of Optic Cups and Storable Stratified Neural Retina from Human ESCs(リンク)』(Cell Stem Cell (2012), doi:10.1016/j.stem.2012.05.009)
もう一つは、横浜市で開かれている国際幹細胞学会で14日に発表された、、東京大学大の宮島篤教授らにる研究と、横浜市立大の谷口英樹教授らによる研究です。
宮島篤教授らは、ヒトのiPS細胞を膵島の細胞に変化させた後、立体組織を作り、ヒトのランゲルハンス島と同じように、インスリンとグルカゴンというホルモンをそれぞれ作る2種類の細胞が混じり合っていることを確認したというものです。
そして、谷口英樹教授らは、ヒトiPS細胞から分化させた内胚葉細胞と血管の元になる血管内皮細胞、間葉系細胞の3種類細胞を作り、これを元に肝臓を形成する大本の細胞組織である「肝芽」の立体的な形状をる来ることに成功したそうです。
器官は違えど、いずれも立体的な組織を作成する事に成功したという研究内容で、再生医療の進歩に驚くばかりです。
本当に、あと10年、20年後には失われた器官や、疾患が見つかった器官は、再生したり培養した新品と交換なんて時代が到来するかもしれませんね♪
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>本当に、あと10年、20年後には失われた器官や、疾患が見つかった器官は、再生したり培養した新品と交換なんて時代が到来するかもしれませんね♪
昨日から今日にかけて行われた6歳未満の脳死判定を下された子供からの臓器移植も、健康な人の臓器から一部の細胞を取り出して培養させ、それを移植できればいいと思います(既に肝臓では行われていますが=生体肝移植)。
by 北海道大好き人間 (2012-06-16 13:30)
北海道大好き人間 さん、こんばんは。
拒否反応などを考えれば、自身の臓器を培養するのが一番良さそうですが、いずれにせよ、今後の再生医療分野には期待するところ大ですね。
by optimist (2012-06-16 22:17)