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理化学研究所和光地区一般公開2014<感想編>その1 [一般公開・講演・特別展等紹介]

さて、今回から、先日訪れた理化学研究所和光地区一般公開2014について、何回かに分けてご紹介していきたいと思います。

和光の理化学研究所には初めて訪れたのですが、シャトルバスで駅に送って頂く際にも皆さんお辞儀で見送って頂いたりと、印象として、とても対応に気を使っていらっしゃるなと感じました。
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STAP論文関連の騒動で、批判も多い中での一般公開だからかでしょうか。余計な気苦労が大変だな~と思いました。

さて、一般公開の方ですが、当初から全部見るのはとてもじゃないけど無理なのは承知していたので、子どもが楽しめる物を中心にある程度絞って見学指してきました。
と言うことで、まずは中央地区から幾つか展示をご紹介します。

やはり注目を集めていたのはES細胞です。
理化学研究所0004.JPG
このES細胞が様々な細胞に分化するわけですが、神経細胞になったものを隣の顕微鏡で見ることができました。
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こちらは、神経蛋白制御研究チームの発表から、次世代型アルツハイマー病モデルマウスの脳です。
理化学研究所0008.JPG
アルツハイマー病を発症する20~30年前から徐々にβアミロイドという物質が蓄積し、その後タウという物質が蓄積する事がしられているそうです。従来βアミロイドが溜まるように、βアミロイドの元になる遺伝子をたくさん入れたマウスを作ってきたのですが、この方法では副産物も大量にでるし良性βアミロイドが多くアルツハイマー病の原因となる悪性のβアミロイドはあまりつくられないそうです。
そこで、悪性βアミロイドが増えるように書き換え、βアミロイドの元になる遺伝子の数自体は変えないマウスを作ることで、写真のような、アルツハイマー病の患者さんとよく似たβアミロイドの蓄積が見られたのだとか。
写真濃い部分が、悪性βアミロイドが蓄積したところ。
私が老齢の域に入るまでに、治療薬などアルツハイマー病の対策が進んでいることを期待したいです^^;

言語発達研究チームでは、その場で録音した声を大人の声にしてみたり、子供っぽくしてみたりしてくれていました。子どもたちは、自分の声を大人っぽくして貰って、喜んでいました。
理化学研究所0001.JPG

こちらは、シナプス分子機構研究チームの展示『匂いを感じる脳のしくみ』で使われていた香料です。
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匂いを嗅いで、それが何の匂いかを当てるゲームの後、それぞれどんな物質が入っているのかを教えてくれたり、我々の脳がどのようにしてさまざまな匂いを嗅ぎ分けているかを教えて貰うという趣向。これも子どもたちのウケが良かったです。
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北海道大好き人間

>STAP論文関連の騒動で、批判も多い中での一般公開だからかでしょうか。余計な気苦労が大変だな~と思いました。
一体どういう結論になるのでしょうね、あの騒動。

広大な施設でたくさんの展示、なおかつ開催日程が1日では、複数年かけて足を運ぶか、ジャンルを絞るしかないですね。

by 北海道大好き人間 (2014-05-10 04:11) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
まだまだ色々ありそうですが、STAP現象が本当にあるのか?これを基にした再生医療などの新技術が世に出るのか?
個人的には、本当に知りたいのはそこだったりします。
by optimist (2014-05-19 22:27) 

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