理化学研究所和光地区一般公開2014<感想編>その2 [一般公開・講演・特別展等紹介]
今日ご紹介するのは、和光と言えばこの施設、東地区にあるRIビームファクトリーです。
ここは、113番元素発見の場所として有名ですね。
この日本が誇る施設は、複数の加速器を繫いで原子核を段階的に加速する多段式を採用しています。
最後は、超電導リングサイクロトロン(SRC)で光速の70%にまで加速させた原子核をターゲットに衝突させるそうです。その最強のビーム強度を誇るSRCがこれです。
今回の和光地区の一般公開に来たメインの目的が、超電導リングサイクロトロン(SRC)を見ることでした^^;
SRCの内部は、こんな感じです。
とは言え、すでにご紹介したようにSRCだけで原子核を光速の70%に加速できるわけではありません。
発射されたビームは、GARISという加速器で光速の4%に加速、その後RRC(理研リングサイクロトロン)で光速の16%に加速され、FRC(固定加速周波数型リングサイクロトロン)で光速の32%に加速、これをIRC(中間段リングサイクロトロン)で光速の47%に加速してSRCに送り込まれるそうです。
そのため、地下に広大な空間が広がり、それぞれの加速器が繋がっています。
また、ターゲットで作られた原子が何であるのかを調べる装置もそろっています。そんな基幹装置の一つ多種粒子測定装置(SAMURAIスペクトロメーター)がこれです。
SAMURAIスペクトロメーターとは、大型超伝導双極電磁石と原子核反応を観測するための多様な検出器群から構成されているそうです。RIビームがターゲットと反応して発生した多種粒子の種類や運動量、軌跡を同時に測定することによって、原子核の構造や反応を調べることができるんだとか。
どれも巨大で、圧倒的な存在感。地下を廻るツアーは1時間はかかるというのも納得です。
本当に、これを見るだけでも、ココに来る価値ありですよ♪
ここは、113番元素発見の場所として有名ですね。
この日本が誇る施設は、複数の加速器を繫いで原子核を段階的に加速する多段式を採用しています。
最後は、超電導リングサイクロトロン(SRC)で光速の70%にまで加速させた原子核をターゲットに衝突させるそうです。その最強のビーム強度を誇るSRCがこれです。
今回の和光地区の一般公開に来たメインの目的が、超電導リングサイクロトロン(SRC)を見ることでした^^;
SRCの内部は、こんな感じです。
とは言え、すでにご紹介したようにSRCだけで原子核を光速の70%に加速できるわけではありません。
発射されたビームは、GARISという加速器で光速の4%に加速、その後RRC(理研リングサイクロトロン)で光速の16%に加速され、FRC(固定加速周波数型リングサイクロトロン)で光速の32%に加速、これをIRC(中間段リングサイクロトロン)で光速の47%に加速してSRCに送り込まれるそうです。
そのため、地下に広大な空間が広がり、それぞれの加速器が繋がっています。
また、ターゲットで作られた原子が何であるのかを調べる装置もそろっています。そんな基幹装置の一つ多種粒子測定装置(SAMURAIスペクトロメーター)がこれです。
SAMURAIスペクトロメーターとは、大型超伝導双極電磁石と原子核反応を観測するための多様な検出器群から構成されているそうです。RIビームがターゲットと反応して発生した多種粒子の種類や運動量、軌跡を同時に測定することによって、原子核の構造や反応を調べることができるんだとか。
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「光速の4%」と言っても秒速12,000m(時速43,200km)で原子核が衝突するわけですが、その間にいろいろな変化が見られるというわけですね。
普段あまりなじみがないので、興味・関心がある人でないと、これを見学できいることの意義は伝わりにくいのかも知れません。
by 北海道大好き人間 (2014-05-17 21:14)
北海道大好き人間 さん、こんばんは。
あまりにとんでもない速度で実感が伴わないのですが、すごい勢いで衝突する原子核の姿を想像するだけでも面白いです。
まあ、好きな人だけが見ればそれで良いという考え方もあるでしょうが、是非興味がそれほどないという人も一度は見て貰いたいです。見て初めて伝わることもあるとおもいますので・・・。
by optimist (2014-05-19 22:29)