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理研横浜地区一般公開2014<感想編>(その2) [科学系よもやま話]

今日は、理研横浜地区一般公開2014で参加した『免疫細胞のスライド標本を作って観察してみよう!』についてご紹介します。

この体験イベントは、統合生命医科学研究センター 免疫細胞システム研究グループが行っていたもので、今年の夏休みに未来館で行われた『免疫ふしぎ未来2014』で行われた免疫細胞のスライド標本を作りが体験できるというものです。

血液中では免疫細胞が我々の体を守るために活躍しています。しかし、その姿を見る機会はあまりないですよね。このイベントでは血液を塗抹したスライドガラスを染色することで、リンパ球、顆粒球、マクロファージなど様々な免疫細胞の形態を顕微鏡で観察することができるんです。
理研(横浜)0009.JPG

血液は様々な感染源となる可能性もあり、観察するための処理も大変なので、事前に血液を塗抹した安全なスライドガラスサンプルをお借りします。これをディフクイックで染色する所から体験させて頂きました。
ディフクイックは、血球形態検査に用いられるメイ・ギムザ染色の迅速簡易法で、全染色工程が1分前後ととても速い染色方法です。
理研(横浜)0007.JPG

お借りしたスライドグラスをピンセットでつまんで、細胞染色と核染色を行ったあと水で洗います。これをプレパラートに加工するのですが、この作業は研究所の方にお任せです。
で、できたスライドグラスを顕微鏡で観察し、赤血球や様々な白血球を探すのは、中々に楽しいです♪
理研(横浜)0008.JPG

冒頭の写真を見ると沢山の赤血球の中に、白血球の一種である顆粒球の1つである好酸球を見る事ができます。沢山見えているのが赤血球ですね。
理研(横浜)0006.jpg

勿論子どもたちは、最初からこれらの細胞が見分けられるわけではありません。体験の前に短い講習を受け、これらの細胞の働きや見分け方を教えていただくので、モニターに映る細胞を見て、自分でこれは、好中球?というように探すことができるという訳です。

普段の生活では白血球でくくられてしまう免疫細胞ですが、顆粒球(好酸球・好中球・好塩基球)、単球、リンパ球を区別して見る事ができる貴重な体験となりました。

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北海道大好き人間

私は定期的に献血していて、その分析結果が送られてくるのですが、さすがにここまで細かく分析はしていないだろうなあとは思います。
採血の際には試験管5本くらいサンプルを抜き取っているのですが、そんなに必要なのか?と思うこともあります。

by 北海道大好き人間 (2014-11-18 22:53) 

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