Wendelstein 7-X ヘリウムプラズマ生成に成功 [科学系よもやま話]
ドイツのマックスプランク・プラズマ物理学研究所(Max Planck Institute for Plasma Physics)がヘリウムプラズママックスプランク研究所が発表したプレスリリースによると、ヘリウムプラズマ持続に初成功したそうです。
『In Wendelstein 7-X wurde erstmals ein Helium-Plasma erzeugt(リンク)』
Wendelstein 7-Xと呼ばれる幅16メートルの装置内で、出力1.8メガワットのレーザーパルスで加熱されたヘリウムガス1ミリグラムから生成されたプラズマは、0.1秒間持続し、温度が約100万度に達したのだとか。
とは言え、本来の目的は、核融合技術の継続的な運用が可能であることを証明するために、水素プラズマを30分以上持続させることを目指す装置ですので、まだまだ先の長い話ではあります。
予定通りなら、来年には、今回のヘリウムプラズマから、研究の本来の目的である水素プラズマシフトさせていくそうですよ。
ところで、核融合技術開発と言えば、原子力と呼ばれる核分裂と異なり、2つの原子核を1つに融合る核融合によりエネルギーを取り出そうという試みです。両者を一緒くたにする人も多いのですが、基本的に全く異なる技術です。
核融合反応がおこるように原子核同士を近づけるためには,1億度以上の高温 が必要となります。このような超高温では物質電子とイオンに電離しています。この電離気体がプラズマなのですが、連続的に核融合を行うためには、このプラズマの安定生成が必要となるので、世界中で開発が行われています。
日本では、なんと言っても核融合科学研究所の大型ヘリカル装置(LHD)。また、現在国際協力で建設が進められている国際熱核融合実験炉(ITER)などもそうです。
※写真は、Fusion フェスタ in Tokyo2014で展示されていたLHD型核融合エネルギー炉の模型
核融合発電などが実現する日が早く来ることを期待したいですね。
『In Wendelstein 7-X wurde erstmals ein Helium-Plasma erzeugt(リンク)』
Wendelstein 7-Xと呼ばれる幅16メートルの装置内で、出力1.8メガワットのレーザーパルスで加熱されたヘリウムガス1ミリグラムから生成されたプラズマは、0.1秒間持続し、温度が約100万度に達したのだとか。
とは言え、本来の目的は、核融合技術の継続的な運用が可能であることを証明するために、水素プラズマを30分以上持続させることを目指す装置ですので、まだまだ先の長い話ではあります。
予定通りなら、来年には、今回のヘリウムプラズマから、研究の本来の目的である水素プラズマシフトさせていくそうですよ。
ところで、核融合技術開発と言えば、原子力と呼ばれる核分裂と異なり、2つの原子核を1つに融合る核融合によりエネルギーを取り出そうという試みです。両者を一緒くたにする人も多いのですが、基本的に全く異なる技術です。
核融合反応がおこるように原子核同士を近づけるためには,1億度以上の高温 が必要となります。このような超高温では物質電子とイオンに電離しています。この電離気体がプラズマなのですが、連続的に核融合を行うためには、このプラズマの安定生成が必要となるので、世界中で開発が行われています。
日本では、なんと言っても核融合科学研究所の大型ヘリカル装置(LHD)。また、現在国際協力で建設が進められている国際熱核融合実験炉(ITER)などもそうです。
※写真は、Fusion フェスタ in Tokyo2014で展示されていたLHD型核融合エネルギー炉の模型
核融合発電などが実現する日が早く来ることを期待したいですね。
※送料無料 北海道、離島、沖縄県は1480円UP※お取寄商品の為、数日ほどお時間を頂いてからの発... |
コメント 0