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こうのとり2号機を搭載したH-IIBロケット2号機、無事打ち上げ [科学系よもやま話<宇宙の話>]

こうのとり2号機を搭載したH-IIBロケット2号機は、昨日(1月22日)14時37分57秒に、種子島宇宙センターから無事打ち上げられました。
打上げ後約15分13秒に『こうのとり2号機』も無事、分離。次はISSへのドッキングが一週間後です。

JAXAプレスリリース『H-IIBロケット2号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)の打上げ結果について(リンク)』

私は、相模原キャンパスでのパブリックビューを見に行ったのですが、土曜日の昼間という事もあって、家族連れも多くみられました。
パブリックビューイング#01.JPG
パブリックビューイング#02.JPGパブリックビューイング#03.JPG
しかし、打ち上げ直前まで、スヤスヤ寝ていた2歳の娘が起きたあたりから、雲行きが怪しくなります。
いえ、種子島上空は抜けるような快晴でした。そう、怪しいのは娘のご機嫌です。
結局カウントダウンが進む中、打ち上げ2分を切った所で、騒ぎ出した娘を抱えて、屋外へ緊急避難することになっちゃいました^^;

集まっていた方々には、ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。
m(_ _)m
また『折角ですから、打ち上げだけでもご覧になって下さい』と、ありがたいお言葉を頂いた、職員の方には、本当に感謝致します。
お蔭様で、打ち上げの瞬間を見る事ができました。

寝起きじゃなきゃ、まだ何とかなったような気もしますが、タイミングが悪かったな~。
まあ、5歳の息子が打ち上げを見る事が出来たから良いか・・・。次は、もう少し大きくなってから、再挑戦しようと思います(できたら種子島でw)。

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小型ソーラー電力セイル実証機(IKAROS)の定常運用終了 [科学系よもやま話<宇宙の話>]

こうのとり2号機は、昨日1月28日3時34分に、全てのボルトも固定され、国際宇宙ステーションとの結合に無事成功しました。おめでとうございます(って昨日もそんな出だしだったような・・・)。

さて、1月26日に開催された宇宙開発委員会で、IKAROSの定常運用終了が報告されました。
小型ソーラー電力セイル実証機(IKAROS)の定常運用終了報告(pdfファイル)』
イカロス#2.JPG
撮影:optimist 国立科学博物館 空宇宙博

既に、昨年中に予定されていた運用は終了しているので、その報告でしか無いとも言えますが、リンクしている資料は、非常に分かり易くまとめられ、IKAROSの目的や達成された成果について一目瞭然です。

更に、P10にも載っている、金星をフライバイする際に撮影されたIKAROSと金星のツーショット写真も感動的!
気分は、鎌倉の大仏(別に他の観光名所でも良いのですが・・・)とのツーショット写真。やはり、そこへ行ったからには、自分を入れて写真を撮りたいですよねって、違うか・・・。

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タグ:IKAROS JAXA
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宇宙船6機が、国際宇宙ステーションに大集合 [科学系よもやま話<宇宙の話>]

既にご紹介している(それ以前に皆さんご存知でしょうが)ように、1月28日未明(日本時間3時34分)に、宇宙ステーション補給機『こうのとり(HTV)』2号機が、無事ISSにドッキングしました。
513315main_iss026e021017_wp_946-710.jpg513279main_iss026e020932_wp_946-710.jpg
Credit:NASA

ISSには、下の写真のように、脱出用救命ボートを兼ねてソユーズ2機が常備されていますから、現在3機の宇宙船がドッキングしている訳です。因みにソユーズは、3人乗りなので、現在6人のクルーが常駐しているISSには2機のソユーズが常備されているんですよ。
509084main_iss026e015765_1600_946-710.jpg
Credit:NASA

今後は、1月28日に打ちあげ予定の『プログレスM―09M』が、1月30日にISSとドッキング予定。
Progress.jpg
Credit:NASA

そして、2月15日にESAによって、欧州補給機(ATV)2号機『ヨハネス・ケプラー』が、アリアンⅤロケットで打ち上げ(ISSとのドッキングは2月26日)の予定です。
因みに、日本のHTVは愛称を募集により『こうのとり』と決め、こうのとり○号機と呼称されますが、ATVはそれぞれの機体毎に愛称が付いています。1号機は『ジュール・ヴェルヌ』で、今回の2号機がケプラーの法則で有名な『ヨハネス・ケプラー(Johannes Kepler)』です。

更にNASAの『スペースシャトル ディスカバリー号(STS―133:ULF5)』打ち上げ予定が、2月24日ですから、3月初めには、6機もの機体がISSと軌道を共にするんです。
 
ところで、ISSにあるドッキング・ポートの数ってご存知ですか?
 

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「超新星爆発の元素合成は想像以上に速い」証拠をつかむ [科学系よもやま話<宇宙の話>]

今日ご紹介するのは、2011年2月1日に、独立行政法人 理化学研究所から発表された、RI ビームファクトリー(RIBF)を使った研究成果です。

理化学研究所プレスリリース『「超新星爆発の元素合成は想像以上に速い」証拠をつかむ-18 個もの中性子過剰原子核の寿命測定に世界で初めて成功-(pdfファイル)』

RIビームファクトリー(RIBF:Radioisotope Bbeam Factory)(リンク)』は、埼玉県和光市にある、理化学研究所仁科加速器研究センターの重イオン加速システムに、3基のリングサイクロトロン(fRC,IRC,SRC)とRIビーム生成分離装置 (BigRIPS)を付加したものです。
従来よりRIビーム発生能力を飛躍的に高め、ウランまでの全元素にわたって放射性同位元素を世界最大強度で発生させることが可能な、世界最高性能を有する施設です。
詳しくは、リンク先のパンフレットをご覧下さい。
RIビームファクトリー計画 パンフレット(pdfファイル)』

今回の報告では、原子番号36番のクリプトン(Kr)から43番のテクネチウム(Tc)までの放射性同位元素(RI)を発生させ、38個の中性子過剰なRIの寿命を測定しています(内18個のデータは、世界初)。
その結果、従来の理論予想に比べ2~3倍も速く崩壊が進む事が分かったというのです。
 

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最新の宇宙全天画像 [科学系よもやま話<宇宙の話>]

今日は、先日のハニー天体の話題でも、ちらっと名前が出てきたSDSS(スローン・デジタル・スカイ・サーベイ)プロジェクトが、2011年1月11日に公開した、最新の宇宙地図(デジタル・カラー画像)をご紹介します。
AAS プレスリリース(pdfファイル)』
SDSS.jpg
Credits:M. Blanton and the SDSS-III
とはいえ、上の画像は圧縮されたもので、実際の画像は、1兆2000億画素にもなります。とんでもない数ですね^^;
ほぼ全天の3分の1を網羅していて、約5億個もの星や銀河が含まれるそうです。全体の画像を最大解像度で見るには、ハイビジョンテレビを50万台並べる必要があると書かれていました・・・。

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タグ:SDSS
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国際宇宙ステーション(ISS)の構造 [科学系よもやま話<宇宙の話>]

先日、国際宇宙ステーション(ISS)へ6機の宇宙船がドッキングするというお話をご紹介しました(『宇宙船6機が、国際宇宙ステーションに大集合』)。
そして、スペースシャトル・ディスカバリーが27日にドッキング。見事、現在運用中の全ての宇宙機が勢ぞろいとなりました。
521912main_image_1877_800-600.jpg
Credit:NASA
先日は、各機体の国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキング方法をご紹介しましたが、今日はISSの各構成要素とその形をご紹介しようと思います。
323069main_s119e009662.jpg
Credit:NASA

そもそもISSは、複数の構成要素を組み合わせて出来ています。つまり、モジュールを打ち上げちゃ合体、また打ち上げちゃ合体という感じです。

その主要な構成要素は、NASAのWebSiteで見る事が出来ます。
International Space Station『Station Structure(リンク)』
主要な要素として、22個あるわけです。

それぞれがどの部分になるのかは、JAXAのWebSiteで日本語で確認する事ができます。

まず、外観はココ。

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すばる望遠鏡、爆発的星生成銀河 M82の銀河風の起源を解明 [科学系よもやま話<宇宙の話>]

今日、ご紹介するのは、これ。
すばる望遠鏡、爆発的星生成銀河 M82 の銀河風の起源を解明(リンク)』

すばる望遠鏡に搭載された冷却中間赤外線撮像分光装置COMICSによる、波長10 マイクロメートルの中間赤外線を観測することで、星生成領域の温かいダストについて調べた結果、M82の銀河風は、1つの星団ではなく、複数の星団から吹き出したものが合わさってできていることを明らかにしたというものです。

M82(NGC3034)はおおぐま座にある銀河で、地球からの距離は1200万光年と言われています(写真はすばる望遠鏡のものではなく、チャンドラ、ハッブル、スピッツァーのデータの統合処理画像です)。
507190main_image_1829_946-710.jpg
Credit::NASA, ESA, and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA); Acknowledgment: J. Gallagher (University of Wisconsin), M. Mountain (STScI), and P. Puxley (National Science Foundation)
この銀河は、スターバースト銀河として知られていて、1万光年以上におよぶダストを含んだガスが秒速数百キロメートルの銀河風として放出されていることが知られています。
 

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探査機メッセンジャー、水星周回軌道投入に成功 [科学系よもやま話<宇宙の話>]

これまでも、スイングバイしながら水星を観測してきた米航空宇宙局(NASA)の水星探査機メッセンジャー(MESSENGER:MErcury Surface, Space ENvironment, GEochemistry and Ranging)が、とうとう水星の周回軌道に入りました。
MESSENGER Web Site(リンク)』

これまでにも水星に接近した探査機はありました。しかし、いずれも通過しながら観察したりするなど、周回軌道に載せるものではありませんでした。そのため、地表の45程しか撮影されていなかったんです。私が以前公開した水星儀の型紙(『惑星儀を作ってみよう <水星>設計編』)も半分が白紙だったのを覚えていらっしゃるでしょうか?

メッセンジャーは燃料節約のため何回もスイングバイしながら水星に接近していたので、、79億kmもの長旅となりましたが、それもいよいよ終わりです。これからは、水星周回軌道を廻りながら。約1年間水星の観測を行う予定だとか。
 

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宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)再突入の予定日 [科学系よもやま話<宇宙の話>]

国際宇宙ステーション(ISS)とドッキング中の、宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)のステーションからの分離と大気圏再突入の日程がJAXAから発表されました。
宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)の国際宇宙ステーションからの分離及び再突入の予定日の決定について(リンク)』

日本時間で、ISSからの分離予定は、2011年3月29日(火) 午前0時45分頃。そして、大気圏への再突入は、2011年3月30日(水)午後0時10分頃の予定です。

尚、「こうのとり」2号機については、JAXAのWeb Site 『宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)(リンク)』で、ご覧頂けます。
 

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NASAの次期探査機ミッション候補の発表 [科学系よもやま話<宇宙の話>]

NASAと全米科学基金(NSF)からの要請を受け、全米研究評議会(NRC)が、2013年からの10年間にNASAが行う宇宙探査ミッション計画の候補を発表しました。
Vision and Voyages for Planetary Science in the Decade 2013-2022(pdfファイル)』
メインとなる3つの探査計画の他、中小の探査計画が発表されていますが、勿論全てが実施となるかは分かりません。というか、予算的には一部だけが進められるはずです。

その中でメインとなる探査計画をご紹介します(リンクのpdfファイルに、写真付で詳細な説明がありますので、ご覧ください)。

最も優先順位が高いのは火星探査。MAX-Cと呼称される火星宇宙生物探査機によるもの。このミッションは、欧州宇宙機関(ESA)と共同で進められます。2台のローバーを使った生物の証拠や生命に必要な化学物質探査を行います。2022年以降には、火星からのサンプルリターンも計画するミッションです。

次順は、JEO(木星の衛星エウロパ観測機)です。木星のガリレオ衛星の一つであるエウロパの探査を目的としています。このブログでも、ご紹介している(『惑星儀を作ってみよう <エウロパ>完成編』)ように、エウロパには生命が存在する可能性が指摘されているからです。エウロパの表面は氷で覆われているのが分かっています。しかし、木星や他の衛星との潮汐力で熱を持ち、内部には液体の海が存在している可能性があると考えられているんです。その深海に地球の深海底にあるブラックスモーカーのような環境があれば、生命が居ても不思議ではないと言われています。
個人的に、一番楽しみな探査計画です。

優先度3番目は、天王星探査機です。実現すれば、これまでボイジャー2号以来探査が行われていない天王星探査の内部構造や大気組成などの調査を行うと共に、天王星の環や衛星に関する観測も計画されています。
 

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