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ASTRO-H搭載のH-IIAロケット30号機打上げ延期 [科学系よもやま話]

このブログでも紹介していたH-IIAロケット30号機によるX線天文衛星ASTRO-Hの打上げは、本日(2016年2月12日(金))に予定されていましたが、天候上の理由により延期となりました。

JAXA相模原キャンパスでのパブリックビューイングに参加しようと思っていたのですが、残念ながら見送りです・・・。
新たな打上げ日が決定したらこの記事に追記しようと思います。
最新情報は『公式ツイッター(リンク)』で発信されているものが、一番早いと思いますので、気になる方はチェックしてみて下さい。

2月14日追記
新しい打ち上げ日時が年2月17日(水)17時45分
と発表されました。
パブリックビューイングはおあずけです…。

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ASTRO-H打ち上げ迫る! [科学系よもやま話]

先日、このブログでもご紹介した通り(『X線天文衛星(ASTRO-H)』)、X線天文衛星『ASTRO-H』の打ち上げが、いよいよ今週末に迫ってきました。

現時点で、打上げ予定日は、2016年2月12日(金)
打上げ予定時間帯は、17時45分~18時30分(日本標準時)です。
※打ち上げ予定時刻は、17時45分に決まりました(2月10日現在)。
無事打ち上げが成功することを期待しましょう。

興味のある方は、JAXAの『X線天文衛星ASTRO-H特設サイト(リンク)』で最新情報をGetしてください。

当日は、各地でライブ中継も予定されています。ライブ中継については『 X線天文衛星「ASTRO-H」 / H-IIAロケット30号機 打ち上げライブ中継(リンク)をご覧ください』

当日は相模原キャンパスのパブリックビューイングに参加する予定ですので、その模様はまた後日ご紹介致します。



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ジュラ紀の目玉お化け!? [不思議な生き物・奇天烈生物紹介]

今日ご紹介するのは、イギリスの科学誌『Nature Communications』で発表された、恐竜と同じ約1億6000万年前のジュラ紀に生息していた、不思議な生物です。
Exceptional preservation of eye structure in arthropod visual predators from the Middle Jurassic(リンク)』
(Nature Communications 7, Article number: 10320 doi:10.1038/ncomms10320)

この論文中で報告された、絶滅した節足動物「ドロカリス・インゲンス(Dollocaris ingens)」は、なんと体の4分の1もの巨大な目を持ち、その目は左右それぞれ1万8000もの複眼で構成されていたそうです。
ncomms10320-f1.jpg
(Nature Communications 7, Article number: 10320 doi:10.1038/ncomms10320)

図は、論文中のFigure1ですが、abが側面図cが正面からみた図、dは捕食に使ったと思われる足の拡大図です。

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タグ:ジュラ紀
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太陽系に未知の惑星はあるか? [科学系よもやま話<宇宙の話>]

アメリカの天文学専門誌『Astronomical Journal』に掲載された論文がニュースになっていました。
EVIDENCE FOR A DISTANT GIANT PLANET IN THE SOLAR SYSTEM(pdfファイル)』
(The Astronomical Journal, Volume 151, Number 2 )

太陽系に未知の巨大天体を見つけたと言うのですから、ちょっと驚きの論文です。

その根拠となるのは、太陽系外縁部の準惑星やカイパー・ベルトを漂う対象天体の軌道を説明の揺らぎを、とんでもない偏心軌道を1万年~2万年という長周期の公転周期で回る地球の10倍もの質量を持つ天体の存在で、説明できるという物でした。
9thplanet.jpg

図にあるように、セデナを含む左側の天体の軌道を説明するのに、黄色の軌道を想定するPlanet Nineがベストだと言うのです。

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X線天文衛星(ASTRO-H) [科学系よもやま話<宇宙の話>]

X線天文衛星(ASTRO-H)の打ち上げまでいよいよ1ヵ月を切りました。

ASTRO-Hは2013年度に日本が打ち上げをめざしている次世代X線天文衛星です。重量2.7 tのその機体は、日本が打ち上げてきた天文衛星の中でも最大規模を誇る物です。
JAXA0000.JPG
※写真は2012年のJAXA相模原キャンパス特別公開時に撮影したASTRO-Hの模型です。

このブログでも2010年に取り上げていますの、良かったらご覧ください(線天文衛星『ASTRO』 )。※当時の情報なので、現在の仕様と違っていたり打ち上げ予定も当初の2013年度になっていますけどね^^;

X線からγ線におよぶ非常に広い波長域をカバーするだけでなく、軟X線分光検出器(SXS)には、50mK(ケルビン)という 極低温で動作する素子を使い、X線光子のエネルギーを熱に変えることで従来の10倍以上という高精度での測定が可能だそうです。
世界で初めて硬X線の集光撮像観測を実現する硬X線望遠鏡(HXT)や、軟X線撮像検出器(SXI)、軟γ線検出器(SGD)等の機器を駆使し、銀河団の中に渦巻く、X線でしか観測できない数千万度の高温ガスの激しい動きの直接測定や、今までは感度が足りなくて観測できなかった生まれたての銀河の中心にある巨大ブラックホールなどの観測を行い、宇宙がどのように進化して、今ある宇宙になったのかの謎に迫ってくれるでしょう。

現時点で、打上げ予定日は、2016年2月12日(金)
打上げ予定時間帯は、17時45分~18時30分(日本標準時)
です。
無事打ち上げが成功することを期待しましょう。

さて、X線天文学は、日本が最先端を走る分野の一つですが、それを支えてきたのが歴代のX線天文衛星です。日本初の天文衛星となった「はくちょう(CORSA-B)」以来、「てんま(ASTRO-B)」「ぎんが(ASTRO-C)」「あすか(ASTRO-D)」 「すざく(ASTRO-EⅡ)」と5機のX線天文衛星が運用され、多くの発見をしてきました。その後継を担う6機目となる最新鋭X線天文衛星が「ASTRO-H」です。

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タグ:ASTRO-H JAXA
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