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オオサンショウウオは出不精? 食事で外出、3日に1回 [不思議な生き物・奇天烈生物紹介]

京都大大学院地球環境学堂の田口勇輝研究員(28)の調査によれば、オオサンショウウオが川の中で出歩く頻度は3日に1度程度で、「省エネ型の生き物」なんだとか。

オオサンショウウオといえば、現生する両生類で世界最大級の種で、成長するとなんと体長1.5mを超えるそうです。私はお目にかかった事はありませんが、人間サイズの両生類って、目の当たりにするとかなりインパクトがありそうですね^^;もしかしたら、伝承される妖怪のモデルになっているかもしれませんね。ぬらりひょんなんかのイメージとダブる所もある気が・・・。

さて、このオオサンショウウオ、ご存知のように国の特別天然記念物に指定されています。しかし近年個体数が減少し、環境省のレッドリストでは絶滅危惧II類(VU)に分類されています。

生息地の開発などによる環境悪化だけでなく、チュウゴクオオサンショウウオとの競合や遺伝子汚染もその原因とされているようです。そう、実は在来のオオサンショウウオの近親であるチュウゴクオオサンショウウオが、食用として人為的に持ち込まれ野生化してるんです。
しかも両者は交雑が可能で、テリトリーの競合だけでなく、交雑による純血のオオサンショウウオの個体数減少も進むという悪循環・・・。ある調査では、賀茂川水系に生息するオオサンショウウオの半数近くは雑種という報告もあるようです。

更に問題をややこしくしているのが、チュウゴクオオサンショウウオもIUCNレッドリストの「絶滅寸前(CR)」に分類され、種の保存法の国際希少野生動植物種に指定されて保護対象なんです。そのため、外来種として駆除も出来ず、かといってほっとくと、交雑が進みどちらの種も絶滅し、雑種が残るという事になりかねません。なかなか単純には行きませんね^^;


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北海道大好き人間

井伏鱒二の「山椒魚」は、こういう生態を知っていてあの作品を書いたのではないかと、この記事を読んで思いました。
by 北海道大好き人間 (2010-02-11 15:47) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
井伏鱒二の「山椒魚」は、教科書で読んだ記憶があります。
が、恥ずかしながらよく覚えてません^^;
改めて読んでみようかと思います。
by optimist (2010-02-11 22:57) 

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