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300万年前の花粉入り?氷床2537メートルを掘削 [科学系よもやま話]

国立極地研究所の発表によれば、2008年から採掘が始まった、北グリーンランド氷床深層掘削計画(NEEM計画:North Greenland Eemian Ice Drilling)で、2010年7月28日に岩盤直上の2537.36mの深さまで到達し、北半球では最古となる最終間氷期(イーミアン間氷期 約11万5千年前~約13万年前)の氷床コアの氷の掘削に成功したそうです。
北グリーンランドにおいて最終間氷期の氷床コアの掘削に成功(リンク)』

岩盤の2m上の氷床コアには、数十万年もの間、陽の光を見ることがなかった岩やその他の物質が含まれていたそうです。この中には、グリーンランドが氷に覆われる前の、300万年前の植物に関する情報を持ったDNAや花粉が多く含まれていることが予想されます。
更に、最終間氷期(イーミアン間氷期)は現在よりも気温が高く、海水準も5mほど高かったと考えられています。そこで、この時代を研究することで、今後地球が温暖化した場合の気候・環境変動を予測するための重要な手掛かりが得られると期待されているそうです。

因みに、NEEMの掘削地点は北緯77.5度、西経50.9度、標高約2500mのグリーンランド氷床上だそうです。

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コメント 4

北海道大好き人間

マンモスがそうですが、保存状態がよければ300万年前の花が咲くかも知れませんね。
by 北海道大好き人間 (2010-08-02 23:40) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
もし、種子があれば、そんなこともあるかもしれませんね。
300万年には遠く及びませんが、大賀蓮も確か2000年前のものと推定された種子が発芽したものでしたし。
by optimist (2010-08-02 23:49) 

yablinsky

夢のあるプロジェクトですね。DNAが取り出せたら、植物クローンができるかもしれませんね。植物だけでなく、動物もでるとすごいのですが・・・
by yablinsky (2010-08-03 07:50) 

optimist

yablinsky さん、こんばんは。
ボーリングした円筒の中に、そこまで入っている可能性は高くないとは思いますが、もしかしたら?と考えると楽しいですよね。

by optimist (2010-08-06 22:28) 

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