エノラートの化学の歴史を塗りかえる画期的新手法を開発! [科学系よもやま話<新薬・新技術>]
今日ご紹介するのは、東京大学のプレスリリースから、新しい触媒反応についての報告です。
『エノラートの化学の歴史を塗りかえる画期的新手法を開発!(リンク)』
従来の有機合成において、触媒によるアミドのα炭素の活性化は、極めて困難だと考えられてきました。ところが、今回、活性中間体と考えられるケイ素エノラートを世界で初めて触媒量のケイ素源で発生させる事に成功したそうです。これにより、新たな合成経路が得られる事になり、画期的な成果と言えるそうです。
先日の岸英一氏、鈴木章氏のノーベル化学賞受賞で、有機合成の分野に注目が集まっています。
今回の報告も、その有機合成分野に、また一つ新しい道筋を刻む物です。 というのも、これまでに数多くの炭素—炭素結合生成反応が開発されていますが、極めて困難だと考えられていた、アミドのα位の炭素を触媒的に炭素—炭素結合させる方法が得られたからです。
アミドのα位の炭素と言っても、化学が苦手な方には良く分からないかもしれません。
リンク先の図に詳しく説明されているので、ここで改めてご説明はしませんが、アミド結合は、タンパク質中ではありふれた構造です。そのα位にある炭素は、アミドと類似の構造を有するケトンやアルデヒドに比べて極めて反応性が低いので、この位置の炭素に直接官能基をくっつける(触媒的な)手段が、これまでは無かったんです。
ところが今回の発見を使えば、アミド結合のα炭素を自在に反応させることができる。そうなると、医薬品などの化学合成が効率よく行えるようになりますから、幅広い応用が期待できそうです。
『エノラートの化学の歴史を塗りかえる画期的新手法を開発!(リンク)』
従来の有機合成において、触媒によるアミドのα炭素の活性化は、極めて困難だと考えられてきました。ところが、今回、活性中間体と考えられるケイ素エノラートを世界で初めて触媒量のケイ素源で発生させる事に成功したそうです。これにより、新たな合成経路が得られる事になり、画期的な成果と言えるそうです。
先日の岸英一氏、鈴木章氏のノーベル化学賞受賞で、有機合成の分野に注目が集まっています。
今回の報告も、その有機合成分野に、また一つ新しい道筋を刻む物です。 というのも、これまでに数多くの炭素—炭素結合生成反応が開発されていますが、極めて困難だと考えられていた、アミドのα位の炭素を触媒的に炭素—炭素結合させる方法が得られたからです。
アミドのα位の炭素と言っても、化学が苦手な方には良く分からないかもしれません。
リンク先の図に詳しく説明されているので、ここで改めてご説明はしませんが、アミド結合は、タンパク質中ではありふれた構造です。そのα位にある炭素は、アミドと類似の構造を有するケトンやアルデヒドに比べて極めて反応性が低いので、この位置の炭素に直接官能基をくっつける(触媒的な)手段が、これまでは無かったんです。
ところが今回の発見を使えば、アミド結合のα炭素を自在に反応させることができる。そうなると、医薬品などの化学合成が効率よく行えるようになりますから、幅広い応用が期待できそうです。
「アミノ酸」ではないのですね…。
と、このくらいしか、今日はコメントのしようがありません(泣)。
by 北海道大好き人間 (2010-12-26 13:06)
北海道大好き人間 さん、こんばんは。
もう少し、噛み砕いて分かり易く説明できれば良いのですが、申し訳ありません。
by optimist (2010-12-26 21:05)
医薬品の発展につながるのですね。いいぞいいぞ。w (^ω^)b
(^ー^)ノシ
by モッズパンツ (2010-12-26 21:58)
モッズパンツ さん、こんにちは。
安価な医薬品や新しい薬の合成など、どんな成果につながるのか、楽しみですね。
by optimist (2010-12-31 09:47)