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飛ばないテントウムシ [科学系よもやま話<新薬・新技術>]

近畿中国四国農業研究センターを含む研究グループによる研究成果である、飛ばないテントウムシが、生物農薬として、近く農林水産省に登録申請されるというニュースをご紹介します。

このような飛ばないテントウムシ、これまでも何度かニュースになっていますが、今回は生物農薬として登録されるかもという事で、改めてニュースになったもののようです。

一見普通のテントウムシなのですが、飛翔に使う羽が弱く、飛ぶ能力が低いそうです。

これまで、名古屋大学が発表した飛べないテントウムシは、羽をつくる遺伝子に対し、RNA干渉法という手法を用いて羽を作らせないという研究もありました。
新規の生物農薬 “飛べないテントウムシ”を世界で初めて作出(pdfファイル)』

しかし、こんかい登録申請をするというテントウムシは、飛ぶ能力の低い個体をひたすら掛け合わせる事で得られたそうです。
新たな生物農薬「飛ばないテントウムシ」でアブラムシ防除(リンク)』

家庭菜園をしているので、アブラムシ対策にテントウムシが来てくれて喜んでも、いつの間にか居なくなっている(もちろん、アブラムシは残っている・・・)というのを何度も経験しているだけに、飛ばずに居続けてくれたらありがたいというのは納得です。

まあ、人によっては不自然に自然に介入して云々と考える方もいらっしゃるでしょう。とはいえ、このテントウムシに限れば遺伝子操作というより品種改良なので、植物で言うならササニシキやコシヒカリを作るのはけしからん!と言うような物かと・・・

とはいえ、この手の議論では植物と動物を一緒にするなという意見もあるので、何とも難しいですが・・・。
個人的には、植物と動物で意見を変えるというのは、納得いかないのですけどね。

さて、このテントウムシが実際に登録されるのか、なによりアブラムシ対策の切り札となるのか、これからに注目したいと思います。そして、是非我が家にも導入をw
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北海道大好き人間

何はともあれ、結果を見た上での判断でしょうか。
化学的農薬を使わない分、人体への影響は少ないでしょうけれど、生態系への影響も精査する必要がありますね。

by 北海道大好き人間 (2012-06-24 21:42) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
生態系への影響としては、そもそも移動範囲が狭いので、餌が無ければ死んでしまうためあまり悪影響は思いつきませんね。
by optimist (2012-06-27 22:28) 

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