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惑星儀を作ってみよう <ガニメデ>完成編 [工作]

先日アップした船形地図を使ったガニメデ儀が、完成しました。
ガニメデ儀.JPG
エウロパ同様、元のMAPは白黒だったのですが、ガリレオ探査機によるカラー写真に合わせて、適当に着色してみました。

ガニメデの地表をみて特徴的なのは、月のように明るい部分(スルカス)と暗い部分(リージョ)が明瞭に分かれている事でしょう。約4割を占める暗く見える部分は、地殻変動をあまり受けていない古い地域で、約6割を占める明るい部分は、新しい地域だとされています。

何故なら、暗い部分にクレーターが多いのに対して、明るい部分にはクレーターが少ないんです。また明るい部分には溝が多数みられ、エウロパ同様、潮汐力で生じた正断層だというのも、地殻変動を受けた新しい地形という説明になります。

イオ、エウロパ同様に、潮汐力の影響で内部に摩擦熱を溜めているガニメデの中心核は、溶けた鉄から構成されていて、地球と同じような磁場があると考えられています。

このようなガニメデ内部は、ガリレオ探査機による詳細な調査によってかなり確からしい構造が推測されるようになりました。それによれば、ガニメデの内部は地球のようにいくつかの層構造を持つと考えられ、中心から、液体金属質の核,のマントル層(岩石)、水・或いはシャーベット状の氷の層,硬い氷の表層というものです。

エウロパ同様、内部に海が存在するなら、生命が存在するかもしれませんね。

そうそう、余談ですが、ガニメデに存在する固有磁場は、木星のオーロラ発生に関係していると考えられています。
そして、それだけでなく、薄いとはいえ酸素大気を持つガニメデ。大気と磁場を持つと言う事は・・・当然ガニメデの極にもオーロラが発生するんです(ガニメデのオーロラは、1996年にハッブル宇宙望遠鏡による紫外光観測の結果、確認されました)。
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