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見えない光で発見!96億年前の巨大銀河の集団 [科学系よもやま話]

数物連携宇宙研究機構『見えない光で発見!96億年前の巨大銀河の集団(リンク)』

今日ご紹介するのは、数物連携宇宙研究機構とドイツ・マックスプランク研究所の研究者を中心とする研究チームによる、すばる望遠鏡による近赤外線観測などから、96億年前の宇宙に銀河集団を発見したという報告です。

タイトルにあるような「○○億年前の・・・」というのは、「○○億光年先の・・・」と同じです。光を使った観測では、10光年先の星を見るという事は、その星の10年前の姿を見ている事になるからです。
まるでタイムマシンのようですね。その代わり対象となる星の現在の真の姿は見ることが出来ないんですけどね^^;
まあ、数多ある星の中には似たような星もあるので、全く同じではないものの、似たような星々について、より遠くの星を見れば、より過去の姿を捉える事ができると考えられます。

より遠くの銀河を見ることは、より古い銀河の姿を見ることなんですね。こえまでに観察された最も遠い銀河団は92億光年先のもの。今回は、それより4億光年先の銀河団を捉えたんです。※あくまで銀河の集団として最遠であって、一つの銀河であれば110億光年を超えるものも観測されています。

発見された銀河団はくじら座の方向あるのですが、遠方にあるためより赤方偏移してしまい、可視光での観測では距離を測ったり銀河団であることを確かめたりすることができまえせん。そこで、すばる望遠鏡に搭載されている近赤外線観測装置「MOIRCS」で銀河までの距離の計測が行われたれ、約96億年前の宇宙に銀河が集まっていることが確認されたそうです。

望遠鏡で可視光を使って夜空を見上げていた昔と違い、現在では、電波を使った望遠鏡を始め、X線,赤外光など様々な波長の光で宇宙の深遠を探索しているんですよ。
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北海道大好き人間

もしも、宇宙戦艦ヤマトみたいに「ワープ」ができて一気に96億年先の巨大銀河までひとっ飛びできたら、そこから地球の方向を見てみたいですね。
そのヤマトの世界でも、40万光年(ヤマトよ永遠に)という「狭い世界」での話です。
by 北海道大好き人間 (2010-06-15 13:31) 

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