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Herschel reveals the hidden side of star birth [科学系よもやま話]

今日は、欧州宇宙機関(ESA)の赤外線天文衛星『ハーシェル』が捉えた、大質量星へ成長途上と思われる幼い星について、紹介します。

この星は、こぎつね座の方向にある『RCW 120』と呼ばれるHII領域(※HII領域とは、電離水素ガスが輝く領域です)で観測されました。報告によると、この星は数十万年のうちに、この天の川銀河の中で最大級の星の一つにまで成長すると考えられるそうです。
Herschel reveals the hidden side of star birth(リンク)』
RCW120_v03_2_L.jpg
HII領域RCW 120
Credit:ESA/PACS/SPIRE/HOBYS Consortia

この生まれたばかりと考えられる星は、その質量がすでに太陽の10倍程。加えて周囲には太陽2000個分に相当する大量のちりやガスが存在しているんだとか・・・そうです、これらの材料を元にして、天の川銀河内で最大級のとんでもなく巨大な星へ育つと考えられるんですね。

『ハーシェル』は、先日もご紹介しましたが、このRCW 120のだけでなく、多くの星のゆりかごを観測、星の材料から星が誕生するまでのプロセスを調べています。
今後、星の生い立ちなどに関する新しい発見がどんどん出てきそうですね。

ハーシェル宇宙望遠鏡の成果については、他にもこんな記事を見つけました。



タグ:ハーシェル
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Loby

天の川で最大級の恒星ですか。
すごいですね オオーw(*゜o゜*)w
そういえば先日、神の手に似た天体のことが話題になりましたね。
http://img.gizmodo.jp/upload_files/20100507godhandstar.jpg

by Loby (2010-05-14 01:54) 

optimist

神の手というと、マラドーナを思い出しますw
天体写真って、色々面白い物がありますよね。
ご紹介頂いた神の手も、見れば見るほど手ですもの。
by optimist (2010-05-14 22:10) 

北海道大好き人間

>数十万年のうちに、この天の川銀河の中で最大級の星の一つにまで成長すると考えられるそうです。
なにしろ、恒星の寿命は億年単位ですから、十万年単位なんてまるで昨日のことみたいなのでしょうね。

Lobyさんのコメントにあるリンク踏んでみました。実際に「マラドーナ星雲」と命名されそうな気がします。
by 北海道大好き人間 (2010-06-15 13:45) 

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