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金星(惑星)のみどころ(7月) [天体観測に関する情報]

以前、このブログでも『金星を月と一緒に撮影してみよう』で紹介した、宇宙教育センターの『みんなで金星を観察しよう「いちばん星みーつけた」』キャンペーン。
これに関して、『金星を月と一緒に撮影してみよう』などでも、私のお勧めする金星撮影のタイミングをご紹介しました。6月に引き続き、今月ももう少し詳しくお勧めタイミングをご紹介しようと思います。

前回も予告したとおり、先月火星と接近した、しし座のレグルスが、今度は金星と大接近します(再接近は、7月10日)。6月に火星とレグルスが並んだときにはどちらも1等星で、色違いの二つの星が田中芳樹著の「銀河英雄伝説」に出てくる「金銀妖瞳(ヘテロクロミア)」のようでした。
対して、今度は金星が-4.1等星ですので、明るい金星に1等星のレグルスが寄り添うように見えるはずです。
しし座には、火星と土星も見えるので、俄かに賑やかになっていますよ。

7月14日頃になると、日没後の西の空には、明るい星々がほぼ一直線に並ぶのが見られます。上から土星(0.9等星)、火星(1.4等星)、金星(-4.1等星)、レグルス(1.3等星)、そして地平線ギリギリに水星(-0.5等星)という並び。そしてこれらの星の下には14日だと月齢2.6の三日月がレグルスの下に見ることが出来ます。お月様は、このあと、15日に火星の右下、16日に土星の下へと段々太くなって移動していきます。高倍率の望遠鏡ではなく、双眼鏡やカメラのズーム機能を使って撮影するのに適していそうですね。
 7月中は、これらの星が、配置をかえながら、競演するのを楽しむ事ができるのですが、7月末になると、土星と火星が接近します。どちらも1等星なので、再び赤白の二つの星が並ぶ様を見る事ができるはずです。

さて、この火星。これから地球に接近してどんどん明るくなってきます。
ビクセンウェブショップでも、『火星大接近特集!(リンク)』が掲載されていますので、興味のある方はご覧になられてはいかがでしょう。
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北海道大好き人間

一連の文章、天文雑誌を見れば一発でわかるのですが、これを文字にするのって難しいですよね?
月食や日食みたいに、誰でもわかる天体ならまだしも、星座がわからない人って結構いますから。私も黄道十二宮の中では、おひつじ座・かに座・やぎ座の全体像がつかめません。

あとは、この時期ですから、お天気が最大の気がかりです。
by 北海道大好き人間 (2010-07-05 14:26) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
出来るだけ平易な文章でと思ってはいるのですが、大抵の人は一等星を全て言えるわけではなかったりしますから、レグルスと聞いても、「?」という人もいるでしょうね。
ただ、空を見て明るい星が集まってたり、直線に並んでたりすると、なんだあれ?と印象に残ると思います。
まあ、ご指摘の通り天気が悪きゃ、全く見えないんですけどね^^;
by optimist (2010-07-05 21:57) 

ミノ〜+

2日前、土星の撮影に挑戦してみました。
やはり組み立て望遠鏡35倍では厳しかったですが、なんとか土星だと分かる程度の写真は撮ることが出来ました。
土星、金星、火星、月の共演などにぎやかになってきましたね。
by ミノ〜+ (2010-07-20 00:12) 

optimist

ミノ〜+ さん、こんばんは。
先週末から晴れが多く、夕方の惑星達の共演が良く見えましたね。
私もアップしていませんが、幾つか撮影してみました。
by optimist (2010-07-20 22:47) 

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