ヨロイモグラゴキブリ [不思議な生き物・奇天烈生物紹介]
今日ご紹介するのも奇天烈な生き物。その名も、ヨロイモグラゴキブリ(Macropanesthia rhinoceros Saussure)です。
オーストラリアに住む世界最大級のゴキブリで、体長は80mmもあり、体重35gにもなるそうです。体長さではナンベイオオチャバネゴキブリに後れを取りますが、その重さは世界一です。
撮影者:optimist 神奈川県立生命の星・地球博物館収蔵
しかしゴキブリと言っても、地中生活に適応したその丸っこい体は、写真のように翅も退化していて、ゴキブリという雰囲気はそれ程感じません。私達が忌み嫌うクロゴキブリやワモンゴキブリは、残飯を漁り、家の中の暗闇で蠢き、時折り現れてはとんでもない速さでカサカサと動き回る。あまつさえ、追い詰められると空を飛び逃げる。更には、とんでもない繁殖力でドンドン増えるという厄介者です。しかし、ヨロイモグラゴキブリの生活は、これとは大きく異なるようです。
まずは、その和名から想像できるとおり、穴を掘って暮らしています。因みに英名は、Giant burrowing cockroachですから、直訳なら「大穴掘りゴキブリ」という所でしょうか?
食料も枯れ葉などをで、驚いた事に、サバンナの地中にある巣は巨大で、巣穴の中に食物を貯蔵し、そこで社会生活をするんだそうです。卵を産まず胎卵性で一度に産む子どもは20匹程度。しかも、半年にわたり子育てしながら家族で生活するため、繁殖力は弱いんだとか。
地中で生活しているため、動きも緩慢だけど、体は頑丈で力も強い。全く私の知るゴキブリらしくありません。
そんなヨロイモグラゴキブリについて、知りたい方は、東京大学創立百二十周年記念東京大学展『学問の過去・現在・未来』第二部『精神のエクスペディシオン』第3章内の東京大学大学院総合文化研究科 松本教授による『熱帯林の地表・地中で活躍する社会性昆虫に関する海外調査(リンク)』で、その生態やルーツについての考察を見ることができます。
また、多摩動物園では生きたヨロイモグラゴキブリが、飼育されています。ご覧になりたい方は、多摩動物公園の昆虫生態園で見ることができます。昆虫生態園内の大温室を抜け、出口に近いところに昨年、夜光性昆虫の展示コーナーがリニューアルしました。この展示コーナーの最初にオーストラリア産のヨロイモグラゴキブリが展示されているんです。
ご覧になりたい方は、如何でしょうか?
動くのは嫌だけど見たいという方には、神奈川県立生命の星・地球博物館に標本が展示されていますよ。
エアリア USBマイクロスコープ (¥6200)
オーストラリアに住む世界最大級のゴキブリで、体長は80mmもあり、体重35gにもなるそうです。体長さではナンベイオオチャバネゴキブリに後れを取りますが、その重さは世界一です。
撮影者:optimist 神奈川県立生命の星・地球博物館収蔵
しかしゴキブリと言っても、地中生活に適応したその丸っこい体は、写真のように翅も退化していて、ゴキブリという雰囲気はそれ程感じません。私達が忌み嫌うクロゴキブリやワモンゴキブリは、残飯を漁り、家の中の暗闇で蠢き、時折り現れてはとんでもない速さでカサカサと動き回る。あまつさえ、追い詰められると空を飛び逃げる。更には、とんでもない繁殖力でドンドン増えるという厄介者です。しかし、ヨロイモグラゴキブリの生活は、これとは大きく異なるようです。
まずは、その和名から想像できるとおり、穴を掘って暮らしています。因みに英名は、Giant burrowing cockroachですから、直訳なら「大穴掘りゴキブリ」という所でしょうか?
食料も枯れ葉などをで、驚いた事に、サバンナの地中にある巣は巨大で、巣穴の中に食物を貯蔵し、そこで社会生活をするんだそうです。卵を産まず胎卵性で一度に産む子どもは20匹程度。しかも、半年にわたり子育てしながら家族で生活するため、繁殖力は弱いんだとか。
地中で生活しているため、動きも緩慢だけど、体は頑丈で力も強い。全く私の知るゴキブリらしくありません。
そんなヨロイモグラゴキブリについて、知りたい方は、東京大学創立百二十周年記念東京大学展『学問の過去・現在・未来』第二部『精神のエクスペディシオン』第3章内の東京大学大学院総合文化研究科 松本教授による『熱帯林の地表・地中で活躍する社会性昆虫に関する海外調査(リンク)』で、その生態やルーツについての考察を見ることができます。
また、多摩動物園では生きたヨロイモグラゴキブリが、飼育されています。ご覧になりたい方は、多摩動物公園の昆虫生態園で見ることができます。昆虫生態園内の大温室を抜け、出口に近いところに昨年、夜光性昆虫の展示コーナーがリニューアルしました。この展示コーナーの最初にオーストラリア産のヨロイモグラゴキブリが展示されているんです。
ご覧になりたい方は、如何でしょうか?
動くのは嫌だけど見たいという方には、神奈川県立生命の星・地球博物館に標本が展示されていますよ。
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今のところに引っ越してきたころは、回りは草ぼうぼうの土地ばかりで(今は人家が所狭しと建っていますが...)、ある夜、ドアの下の隙間からゾウリくらいあるゴキブリがごそごそ入ってきたのには驚きました(汗)
動きはとてものろく、あれじゃとても生存競争に勝てませんね。
今では見れない貴重なゴキブリ?でした。
by Loby (2010-08-25 00:58)
この夏は暑すぎるせいか、ゴキブリ何とかを仕掛けてもひっかっかりません。
その代わりに(?)穴を塞いでもネズミが出てきて、毒餌で駆除しています。
どちらも、飲食関係にとってはなんとしても駆除しなければならない「外敵」です。
by 北海道大好き人間 (2010-08-25 02:12)
色は典型的なゴキブリですね。うちは一軒家なのですが床下の通気口に網を張ってゴキブリが来なくなりました。
by yablinsky (2010-08-25 07:38)
ショッキングだった!
ページ開いた瞬間に、この写真が飛び込んできてめちゃくちゃびっくりしましたよ!いくら、クロゴキとは違うといったって、このサイズ、この風袋、この足、この色、この艶、、、、腕がかゆくなりました。。。(TT)
うーむ。オーストラリアのイメージが変わった。。。
by 茶猫 (2010-08-25 13:11)
Lobyさん、こんばんは。
実際に草履サイズで動くゴキブリは見たくないですね^^;
by optimist (2010-08-25 22:45)
北海道大好き人間 さん、こんばんは。
ネズミもゴキブリも衛生面を管理しなきゃならない場所だと、駆除も気を使うんでしょうね。
ご苦労様です。
by optimist (2010-08-25 22:46)
yablinsky さん、こんばんは。
通気口を塞いだ効果でしょうか?
出来れば私もゴキちゃんは見たくないので、試してみようかな。
by optimist (2010-08-25 22:48)
茶猫 さん、こんばんは。
すみませんm(_ _)m
カブト虫の幼虫は、気をつけて「続きを読む」の後に写真を貼っていたのですが・・・。
見慣れたせいか、ちょっと間隔が麻痺してたみたいです^^;
by optimist (2010-08-25 22:50)
いえいえー。お気になさらないでくださいー。
こちらこそ、すみませんでした!!
実は、怖いもの見たさもあり、なんだかんだ言って、写真じっくり見ちゃいました☆って、見た後は何となくちょっとかゆくなるんですがね…(笑)
虫/爬虫類系などは、比較的大丈夫なのでご安心を!!
しかし、分厚いなぁ~(笑)
by 茶猫 (2010-08-26 12:19)
茶猫 さん、ありがとうございます。
実際に展示されているのを見た時には、ゴキブリというより、大王具足虫(ダイオウグソクムシ)に近い印象を受けました。
このボリュームは、ゴキブリで思い浮かべる素早い動きとは無縁そうです^^;
by optimist (2010-08-26 21:06)