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逆V字に光る謎めいた星雲「IRAS 05437+2502」 [科学系よもやま話]

NASAが8月9日にAstronomy Picture of the Dayで公開したIRAS 05437+2502の画像が、20日付けのニュースになっていたのでご紹介します。
IRAS 05437+2502: An Enigmatic Star Cloud from Hubble(リンク)』
irasghost_hst.jpg
Credit:ESA, Hubble, R. Sahai (JPL), NASA

IRAS 05437+2502は、1983年に初めて発見された星雲で、まだ分からない点が多いそうです。
逆V字の照明にライトアップされた雲といった風情で、とても幻想的ですね。この逆V字に白く輝く部分については、巨大な星が何らかの原因で星雲から高速で離脱してつくられたとする説があるそうですが、明確な答えは得られていないんだとか。

ところで、一般的に星雲というと、M32とかNGC224という名前を聞くことが多いのでは無いでしょうか?これらは天文カタログのIDなのですが、広く用いられている天体カタログにはメシエ(M)やNGC(New General Catalogue)、或いは IC(Index Catalogue)があります。
 
Mではじまるメシエカタログは、18世紀のフランスの天文学者シャルル・メシエが作成したカタログでM1からM110(メシエ本人がつけたものはM103まで)まであります。
その後、ニュージェネラルカタログ(New General Catalogue)が、ウィリアム・ハーシェルと息子のジョン・ハーシェルによって作られました。7840個の連星、星雲、星団や銀河などの天体が載っていて、これがNGCが頭につく標記をされます。
また、ドレイヤーがNGCを補遺するために作ったカタログがインデックスカタログ(IC)です。

しかし、この写真のIRAS 05437+2502みたいに、他にもも多くの銀河を含むカタログもあるんです。そして近年、赤外線観測など可視光に頼らない観測が盛んになり、また分解能の高い望遠鏡も多数運用されるようになったので、それまでは番号が無かった星雲が多数発見されているんです。

全てはご紹介できませんが、その一部を以下に載せたいと思います。他にも沢山あるので、興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか?
カタログ.jpg

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コメント 3

yablinsky

この写真、クロスフィルターまでかけて、見せることに力を入れているようですね。この写真、私には何か甲殻類に見えて仕方がありません。
by yablinsky (2010-08-29 18:21) 

北海道大好き人間

まるでCGみたいですね。
私には舞台でスポットを浴びている女性のダンサーに見えます。
by 北海道大好き人間 (2010-08-30 23:07) 

optimist

yablinsky さん、北海道大好き人間 さん、こんばんは。
お二人の感想を見て、改めて見てみましたが、私はyablinsky派のようです。
蟹が右上を向いている姿にしか見えなくなっちゃいました^^;
by optimist (2010-09-02 00:30) 

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