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宇宙ネックレス、20年後の輝き ハッブル望遠鏡が観測 [科学系よもやま話]

9月2日に、NASAが科学誌「サイエンス(Science)」の電子版で報告した超新星SN1987Aのその後が、ニュースになっていたので、ご紹介します。
Observing Supernova 1987A with the Refurbished Hubble Space Telescope(リンク)』
sn1987a_acsHubble_full.jpg
SN1987A's Cosmic Pearls
Credit:P. Challis, R. Kirshner (CfA), and B. Sugerman (STScI), NASA

1987年2月に観測された超新星SN1987Aは、肉眼でも見ることが出来ました(3等星)。肉眼で見えた超新星というと、1604年のケプラー超新星以来ということで、当時大きなニュースになったのを覚えています。

因みにケプラー超新星より前の(肉眼でも見えるような)超新星と言うと、1572年のSN1572(チコの星)、1181年のSN1181 1054年SN1054(現在のかに星雲)が記録に残されているので、数百年に一度の非常に珍しい事なんですね。
生きている間に、もう一度見る事ができればラッキーって感じですね。

冒頭の写真は、では超新星が放出したガスのリングを撮影したものですが、このリングに衝撃波が到達した事で、励起されて光り始めたそうです。リンク先の記事に徐々にリングが光っている様子の写真があります。

ところで、SN1181には、中央のリングだけでなく、3重のリングが確認されています。
sn1987a_heritage_big.jpg
Supernova Star―Field
Credit:Hubble Heritage Team (AURA/ STScI/ NASA)
こちらの写真の3重リングは、結構あちこちに引用されているので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか?
※中央に小さく見えるのが、SN1181の三重リングです。

また、この超新星爆発で発生したニュートリノがカミオカンデで検出された事で、ニュートリノ天文学が進展すると共に、小柴昌俊氏がは2002年度のノーベル物理学賞を受賞したというのも有名な話ですね。
カミオカンデについても、そのうち機会があれば、ご紹介したいです。


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コメント 4

yablinsky

宇宙は人間の時間スケールからすれば、ほとんど動きのない世界のようです。その中で超新星爆発は劇的ですね。
by yablinsky (2010-09-07 23:42) 

北海道大好き人間

幻想的ですね。
これが発見された23年前(1987年)の天文ニュースといえば、9月23日(秋分の日)に沖縄本島全域で見られた金環日食(サロス134、2041年10月25日に本州中央部で見られる金環日食がこれの3サロス後)が有名ですね。
by 北海道大好き人間 (2010-09-08 23:10) 

optimist

yablinsky さん、こんばんは。
一度でいいから、夜空が明るくなるほどの超新星爆発に遭遇してみたいです。
かといって、その後の衝撃波を食らうのはごめんこうむりたいですけどw
by optimist (2010-09-11 20:35) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
1987年って金環日食があったんですね。覚えていませんでした^^;
by optimist (2010-09-11 20:36) 

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