β‐フェニルエチルアルコール(フェネチルアルコール) [科学系よもやま話<香りの話>]
嗅覚検査に使われる5種類の香り成分。
今日から、順番にご紹介していきますが、その構造は、ネットでもあちこちで見ることが出来ます。その中で、分子構造を調べるのに私もよく使っているサイトをご紹介しておきます。
『生活環境化学の部屋(リンク)』のサイト内にある『香りの分子辞典(リンク)』
身の回りの様々な物質の構造が見られるので、便利です。
さて、話を香り成分に戻しましょう。まず最初にご紹介するのは、2‐フェニルエタノール(β‐フェニルエチルアルコール)です。
2‐フェニルエタノールは、天然には、バラの花に含まれる成分です。他にもヒアシンス、橙花、カーネーション、すずらん、沈丁花などの花の重要な香気成分でもあります。
バラの花の精油に含まれる香り成分としては、実に6~8割を占めるそうです。
非常に快い花の香を持つのが特徴で、バラなどの香料を調整する際に用いられます。
図にも載せましたが、フェニルエタノールの水酸基(-OH)の位置が、1位か2位かの違いで、全く異なる匂いになります。バラの香りを持つのは、2位にある2‐フェニルエタノール(β‐フェニルエチルアルコール)の方。
構造異性体の1‐フェニルエタノール(α‐フェニルエチルアルコール)は、バラとは程遠い匂いがするそうです。
因みに、お茶の花には、α‐フェニルエチルアルコールがβ‐フェニルエチルアルコールより多く含まれるんだとか。
※特許 特表2009-516016(P2009-516016A)
今日から、順番にご紹介していきますが、その構造は、ネットでもあちこちで見ることが出来ます。その中で、分子構造を調べるのに私もよく使っているサイトをご紹介しておきます。
『生活環境化学の部屋(リンク)』のサイト内にある『香りの分子辞典(リンク)』
身の回りの様々な物質の構造が見られるので、便利です。
さて、話を香り成分に戻しましょう。まず最初にご紹介するのは、2‐フェニルエタノール(β‐フェニルエチルアルコール)です。
2‐フェニルエタノールは、天然には、バラの花に含まれる成分です。他にもヒアシンス、橙花、カーネーション、すずらん、沈丁花などの花の重要な香気成分でもあります。
バラの花の精油に含まれる香り成分としては、実に6~8割を占めるそうです。
非常に快い花の香を持つのが特徴で、バラなどの香料を調整する際に用いられます。
図にも載せましたが、フェニルエタノールの水酸基(-OH)の位置が、1位か2位かの違いで、全く異なる匂いになります。バラの香りを持つのは、2位にある2‐フェニルエタノール(β‐フェニルエチルアルコール)の方。
構造異性体の1‐フェニルエタノール(α‐フェニルエチルアルコール)は、バラとは程遠い匂いがするそうです。
因みに、お茶の花には、α‐フェニルエチルアルコールがβ‐フェニルエチルアルコールより多く含まれるんだとか。
※特許 特表2009-516016(P2009-516016A)
たった一つの原子の配列が違うだけでこうも変わる物なのですか。
あと、同じ香りでも、人によって爽快に感じたり、不快に感じたりすることってありますよね。
あれも、こういうことが左右すすrのでしょうか?
by 北海道大好き人間 (2010-11-19 23:39)
北海道大好き人間 さん、こんばんは。
香りに対する好悪はあるようですね。まあ、香水の成分も濃くなると臭く感じる物が多いですし、好みの濃度ってのもありそうです。
他にも、遺伝的に遠い人の体臭を好む傾向がなんて話もよく耳にしますよね。
by optimist (2010-11-27 22:10)