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昭和基地に世界初の南極大型大気レーダーを設置 [科学系よもやま話]

先週は、体長を崩していたのですが、今週に入って子ども達が下痢と嘔吐を・・・
結局、サイエンスアゴラ2010も行けませんでした^^;

皆様には、nice!やコメントを沢山頂いておりますが、しばらくお返事できそうもありません、ご容赦下さい。

さて、記事の更新の方はといえば、ダウンしている間にも、随分面白そうなニュースが沢山リリースされていました。
しばらくは、鮮度が落ちましたが、それらのニュースをご紹介しようと思います。

今日ご紹介するのはコチラ。
東京大学プレスリリース『昭和基地に世界初の南極大型大気レーダーを設置(リンク)』

第52次南極地域観測隊が出発しましたが、今回の観測隊により、南極昭和基地に世界で初めての南極大型大気レーダー「PANSY(パンジー)」の建設が開始されるそうです。
予定通りなら、来年3月から観測が開始。その姿は、高さ3mのアンテナ1045本が、直径160mの大きさに並ぶという巨大な物です。ほぼ円形の敷地に深さ1mほどの穴を4.5m間隔で掘って、そこに高さ3mのアンテナを立ていくそうです。1本1本のアンテナは12.6kgと軽量化されているそうですが、それでも資材は全部で200tにもなるそうです^^;

大型大気レーダーは、対流圏、成層圏、中間圏、下部熱圏、電離圏を含む1~500kmもの広い範囲の大気の動きを観測できる装置です。対流圏、成層圏、中間圏では、鉛直成分を含む風の3成分や乱流強度、そして熱圏、電離圏では、電子密度や、電子温度、イオン温度、イオン強度などのプラズマパラメータが精度良く推定できるそうです。

また、「PANSY(パンジー)」は、PMSE(Polar Mesosheric Summer Echo)という特殊エコーを観測することで、オゾン層破壊反応を加速すると考えられている極中間圏雲を捉えることもできるそうです。

極地という特殊環境だけに、この他にも様々な観測結果が期待されている「PANSY(パンジー)」。無事運用となる事を祈りましょう。


タグ:南極
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コメント 4

yablinsky

大変ですね。お大事に。

このニュース、知りませんでした。ちょっと装置のイメージがつかめませんが、そのうち写真が公開されるでしょうね。
by yablinsky (2010-11-25 05:37) 

北海道大好き人間

お大事になさって下さい。

東大のプレスリリース、リンクが切れていますので、検索をかけて直接行ってきました。
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/press/press-2010-43.html
5月に行った野辺山の宇宙電波観測所(何らかの機会に記事を書く予定です)にもこういったアンテナ群がありますが、それが南極にもできるのですね。

by 北海道大好き人間 (2010-11-25 15:04) 

optimist

yablinsky さん、北海道大好き人間 さん、ありがとうございます。
ご心配おかけしましたが、私はまだ咳が出る(オマケに咳のせいで、筋肉?を痛めてしまい、息をすると痛い・・・)のですが、子ども達はすっかり回復しました。
返コメやブログへご訪問させて頂くのは、相変わらずボチボチですけど、ご容赦下さい。


by optimist (2010-11-27 22:37) 

optimist

P.S.リンク切れ、ご指摘ありがとうございました。
早速修正しておきました。
by optimist (2010-11-27 22:38) 

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