SSブログ

東北地方太平洋沖地震の観測と解析 及び 震源域南限の地下構造 [科学系よもやま話]

JAMSTEC(海洋研究開発機構)が、今回の東北地方太平洋沖地震の観測と解析、そして震源域南限の地下構造についての報告を公開していますので、ご紹介します。

3月12日(土)に、地震津波・防災研究プロジェクトによって公開されたのが、『2011年東北地方太平洋沖地震の観測と解析(リンク)』です。

各海域で観測した津波波形と震源断層についての暫定的な解析結果が報告致されています。
これによると、今回の地震は、北米プレートと太平洋プレートの境界で発生したプレート境界型地震と考えられるそうです。
また、津波の波源域が南北方向に450km以上伸びており、非常に大きなサイズを持つ震源断層であると推測されるとあります。

そして、3月18日(金)に地球内部ダイナミクス領域、地震津波・防災研究プロジェクトにより報告された『東北地方太平洋沖地震、震源域南限の地下構造(リンク)』を見ると、沈み込む太平洋プレートの上にのるプレートが、北米プレートからフィリピン海プレートに変わる領域で、破壊の南への伝搬が止められたことを示しているとあります。

リンク先の図を見ると、分かるように、見事にフィリピン海プレートの最北端を境に、余震の震源域が止まっているのが分かります。
つまり、太平洋プレートの上に北米プレートが乗っている領域で地震が発生していて、二つのプレートの間にフィリピン海プレートがある領域で止まっているんです。

現在はフィルピン海プレートの領域で止まっているわけですが、今回発生した歪がどのような形でいつ解消されるのか、非常に注視すべき点だと思います。
nice!(4)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

nice! 4

コメント 2

北海道大好き人間

フィリピン海プレート上でたまった歪みが解消されるに南関東~東海~東南海~南海地震が発生するわけですね。
しかも、後者の3つは短い期間に連動して起こると予測されるのですが、またしても大津波の被害が発生そうな気がします。

by 北海道大好き人間 (2011-03-24 11:17) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
不必要に、怯える必要は勿論無いと思いますが、備えと心構えだけはしておきたいと思っています。
by optimist (2011-03-29 23:54) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。