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巨大なオルドビス紀のアノマロカリス類 [不思議な生き物・奇天烈生物紹介]

アノマロカリスは、5億年以上前、古生代カンブリア紀前期の海に棲息していたとされる捕食性動物です。バージェス頁岩動物の中でも有名な種なので、その名前を聞いたことがある人も多いと思います。

現在知られている限りカンブリア紀最大の動物とされ、その姿は、テレビ東京の『カンブリア宮殿』のオープニングに泳ぐ姿のCGでも見る事ができます。

5億年の地層であるバージェス頁岩から発見され、広く一般に知られたアノマロカリスですが、これまで更に古い時代とされる澄江動物群(約5億2500万万年前)などで発見されるものの、カンブリア紀前期より新しい地層からは化石が発見されず、直接と思われる子孫を残さずカンブリア紀に絶滅したと考えられてきました。

それが、このニュースでも取り上げられている科学雑誌Natureに掲載された論文によれば、モロッコのオルドビス紀の地層で、その子孫と思われる化石を発見したというのです。
A giant Ordovician anomalocaridid(リンク)』( Nature 473, 510–513 (26 May 2011))
 
巨大な捕食動物アノマロカリス類が、これまで想定されていたよりも、はるかに長い期間繁栄し、そのサイズも最大で60cmとされた従来の物を凌ぐ、1mもの巨大なもあるアノマロカリス類が居たと言うのですから、驚きです。

これが事実ならば、アノマロカリス類は前期カンブリア時代の仇花ではなく、非常に成功した種であり、カンブリア紀からオルドビス紀まで繁栄していたという事になりそうですね。

それにしても、5億年もの太古に、既に体長1mもの巨大な生物が悠々と泳いでいたんですね~
アノマロカリス L サイズ:L70cm

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北海道大好き人間

私はイカの先祖だと思っていたのですが、違うのでしょうか?
でも、恐竜よりも前の時代の生物ですから、我々の先祖という見方もできますね。

by 北海道大好き人間 (2011-06-03 22:58) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
アノマロカリスは、直接の子孫をが絶滅し、類似の現生動物群がいない「プロブレマティカ(不詳化石)」という説、節足動物に属するという説、有爪動物に属するとの説などがあるようです。
一体、どれが正解なのでしょうね。
by optimist (2011-06-06 22:52) 

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