指が沢山!?魚類型両生類イクチオステガとアカントステガ [不思議な生き物・奇天烈生物紹介]
哺乳類が登場したのは、恐竜の登場とほぼ同じ三畳紀だといわれています。デボン紀に陸上に進出してきた両生類から、石炭紀、ペルム紀、三畳紀を通経て哺乳類(や爬虫類)へと進化したと考えられているそうです。
つまり陸生の四肢動物の起源を辿ると、両生類にまで遡る事ができるわけです。四肢(手足)は、魚類の対鰭から派生したと考えられ、前肢は胸びれ、後肢は腹びれが変化したものだそうです。
ヒレの骨は、6本以上の魚はいくらでもいますよね。陸生とまでは行きませんが、浅瀬で胸びれを足のように使うカジカの仲間を見ても、ヒレ骨の数は10本以上あります。そう考えれば、6本以上の指があったって良いですよね。
実際、デボン紀後期の魚類型両生類には、下にご紹介したように、指の数が6本以上の化石が見つかっているんです。
『チュレルペトン(Tulerpeton)』は6指の両生類です。また、『イクチオステガ(Ichthyostega)』は、後肢には7本の指がある(前肢は不明)種で、『アカントステガ(Acanthostega)』は、なんと前肢に8本もの指を持っていた(後肢は不明瞭)そうです。
これら、デボン紀後期に生息していた絶滅四肢動物の直系が生き残らなかったのか、はたまたその後、指の数を減らしたのかは分かりませんが、次第に指の数は整理され、最終的には前後とも5本指が定型となったようです。
そして、更に進化していく過程で、様々な本数、形態となったと考えられていますが、この過程では、5本を超えて増える事はなかったんです。
陸上で活動する場合に、個別に別れた指を多数持っていても、生存に有利に働かなかったという事なのかもしれませんね。
※参考:『生きもの上陸大作戦: 絶滅と進化の5億年(PHPサイエンス・ワ-ルド新書)』
つまり陸生の四肢動物の起源を辿ると、両生類にまで遡る事ができるわけです。四肢(手足)は、魚類の対鰭から派生したと考えられ、前肢は胸びれ、後肢は腹びれが変化したものだそうです。
ヒレの骨は、6本以上の魚はいくらでもいますよね。陸生とまでは行きませんが、浅瀬で胸びれを足のように使うカジカの仲間を見ても、ヒレ骨の数は10本以上あります。そう考えれば、6本以上の指があったって良いですよね。
実際、デボン紀後期の魚類型両生類には、下にご紹介したように、指の数が6本以上の化石が見つかっているんです。
『チュレルペトン(Tulerpeton)』は6指の両生類です。また、『イクチオステガ(Ichthyostega)』は、後肢には7本の指がある(前肢は不明)種で、『アカントステガ(Acanthostega)』は、なんと前肢に8本もの指を持っていた(後肢は不明瞭)そうです。
これら、デボン紀後期に生息していた絶滅四肢動物の直系が生き残らなかったのか、はたまたその後、指の数を減らしたのかは分かりませんが、次第に指の数は整理され、最終的には前後とも5本指が定型となったようです。
そして、更に進化していく過程で、様々な本数、形態となったと考えられていますが、この過程では、5本を超えて増える事はなかったんです。
陸上で活動する場合に、個別に別れた指を多数持っていても、生存に有利に働かなかったという事なのかもしれませんね。
※参考:『生きもの上陸大作戦: 絶滅と進化の5億年(PHPサイエンス・ワ-ルド新書)』
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>前肢は胸びれ、後肢は腹びれが変化したものだそうです
アシカ等は、その進化(退化?)の途中ということでしょうか?
あと、背びれは進化の過程で完全に消えてしまったのですね。
by 北海道大好き人間 (2011-06-14 17:19)
北海道大好き人間 さん、こんばんは。
アシカ等の海獣や鯨類は、一度陸に適応した哺乳類が再び海へと生存領域を求めたものなので、一度ヒレが手足になった後、再びヒレに進化したと考えるべきだとおもいます。
by optimist (2011-06-20 22:21)