Comet Elenin Poses No Threat to Earth [科学系よもやま話<宇宙の話>]
エレーニン彗星(C/2010 X1)が、一部で盛上っているのだとか。恥かしながら、全く知りませんでした^^;
日本でも「防災グッズマガジン」という雑誌が取り上げているようですが、わざわざNASAのJPL:Jet Propulsion Laboratory(ジェット推進研究所)地球近傍天体プログラムのDon Yeomans氏と同宇宙生物学研究所のDavid Morrison氏が、こんな回答をしているのですから、本当にご苦労様です。
『Comet Elenin Poses No Threat to Earth(リンク)』
ここにも書かれているように、実際には月軌道より遥かに遠く(地球からの距離3,500万km)を通過するだけのようです(※地球~月の平均距離は38万km)。彗星が通過した所で、毛ほども影響はなさそうですね^^;
まあ、この彗星は、褐色矮星だからとんでもない質量なんだとか、むにゃむにゃ・・・。へ~そりゃ大変だ~(笑)
リンク先のQ&Aを見る限り、最も明るい時期でも肉眼での観察は困難なようです。まあ、この彗星の名前自体、ネット上のごく一部で有名なだけで、一般の人は全くといって良いほど知られてはいないと思いますが・・・。
とはいえ、NASAがQ&Aをアップする程度には知名度があるのかな?
この件については、「と学会」の会長として知られている山本弘氏のブログ『山本弘のSF秘密基地BLOG』の『エレーニン彗星衝突説が爆笑ものだった件(リンク)』が面白かったので、ご紹介しておきます。
因みに、NASAが公開しているエレーニン彗星の軌道は下のリンクで確認できます。
JPL Small-Body Database Browser『C/2010 X1(Elenin)(リンク)』
よく国家による隠蔽という話がありあますが、こと天文学に関しては、これは無理です。断言しちゃいます。観測機器や軌道計算ソフトなどを駆使し、以前なら考えられなかったレベルの観測をアマチュアがやる時代です。下手すりゃアマチュアの方がメジャーじゃない天体に関しては詳しかったりします。
これに報道規制をしようって方が無理があるでしょう。天体衝突やそれに類する話が現実になる際には、仮に国家による報道規制がかかっても、複数の実績のあるアマチュア天文家から情報が発信されるはずです。
ところで、何故エレーニン彗星が、これほど(一部で)注目されるようになったのでしょう?
『正体不明の物体、地球に接近中 月より近くを通過へ』にも書きましたが、この彗星より近くを通ると予想される小天体は幾らでもあります。何故この天体だけが注目を集めるのか・・・。不思議でなりません。
どうも、最初に言い出したのはMark Sircusという人らしいのですが、まあ電波系の発言をされる人は幾らでも居ます。
何がどうなって、彼の主張がこんなに広まったのか、とても興味が湧きました。
自然科学研究機構国立天文台天文情報センター広報室長を勤められている渡部潤一教授のツイッターでこんなものが・・・
『本日の取材電話:(リンク)』
えっと・・・本当に日本テレビからの取材電話?と疑いたくなります。というか本物であって欲しくないな^^;
な~んて思っていたら、22日放送の日本テレビの『不可思議探偵団』で、本当に取り上げられたのだとか・・・。おぃおぃ、渡部教授に「もう少し情報リテラシーをもつように」お叱りを受けなかったの?大丈夫?
それにしても何故、この説がこんなに拡散する事になったのか?
『現代におけるネットメディアによる情報伝播の考察』とかタイトルをつければ、それ系の学科の卒論テーマ位にはなりそうな気がします。
同じトンでも説でも、メディアに取り上げられ、広まる物とそのまま埋没してしまう物があります。この差は何処にあるのか?
これって、実際に自分の主張を広く発信したい場合にも有効そうです。
暇ができたら、真面目に調べてみようかな~。
日本でも「防災グッズマガジン」という雑誌が取り上げているようですが、わざわざNASAのJPL:Jet Propulsion Laboratory(ジェット推進研究所)地球近傍天体プログラムのDon Yeomans氏と同宇宙生物学研究所のDavid Morrison氏が、こんな回答をしているのですから、本当にご苦労様です。
『Comet Elenin Poses No Threat to Earth(リンク)』
ここにも書かれているように、実際には月軌道より遥かに遠く(地球からの距離3,500万km)を通過するだけのようです(※地球~月の平均距離は38万km)。彗星が通過した所で、毛ほども影響はなさそうですね^^;
まあ、この彗星は、褐色矮星だからとんでもない質量なんだとか、むにゃむにゃ・・・。へ~そりゃ大変だ~(笑)
リンク先のQ&Aを見る限り、最も明るい時期でも肉眼での観察は困難なようです。まあ、この彗星の名前自体、ネット上のごく一部で有名なだけで、一般の人は全くといって良いほど知られてはいないと思いますが・・・。
とはいえ、NASAがQ&Aをアップする程度には知名度があるのかな?
この件については、「と学会」の会長として知られている山本弘氏のブログ『山本弘のSF秘密基地BLOG』の『エレーニン彗星衝突説が爆笑ものだった件(リンク)』が面白かったので、ご紹介しておきます。
因みに、NASAが公開しているエレーニン彗星の軌道は下のリンクで確認できます。
JPL Small-Body Database Browser『C/2010 X1(Elenin)(リンク)』
よく国家による隠蔽という話がありあますが、こと天文学に関しては、これは無理です。断言しちゃいます。観測機器や軌道計算ソフトなどを駆使し、以前なら考えられなかったレベルの観測をアマチュアがやる時代です。下手すりゃアマチュアの方がメジャーじゃない天体に関しては詳しかったりします。
これに報道規制をしようって方が無理があるでしょう。天体衝突やそれに類する話が現実になる際には、仮に国家による報道規制がかかっても、複数の実績のあるアマチュア天文家から情報が発信されるはずです。
ところで、何故エレーニン彗星が、これほど(一部で)注目されるようになったのでしょう?
『正体不明の物体、地球に接近中 月より近くを通過へ』にも書きましたが、この彗星より近くを通ると予想される小天体は幾らでもあります。何故この天体だけが注目を集めるのか・・・。不思議でなりません。
どうも、最初に言い出したのはMark Sircusという人らしいのですが、まあ電波系の発言をされる人は幾らでも居ます。
何がどうなって、彼の主張がこんなに広まったのか、とても興味が湧きました。
自然科学研究機構国立天文台天文情報センター広報室長を勤められている渡部潤一教授のツイッターでこんなものが・・・
『本日の取材電話:(リンク)』
えっと・・・本当に日本テレビからの取材電話?と疑いたくなります。というか本物であって欲しくないな^^;
な~んて思っていたら、22日放送の日本テレビの『不可思議探偵団』で、本当に取り上げられたのだとか・・・。おぃおぃ、渡部教授に「もう少し情報リテラシーをもつように」お叱りを受けなかったの?大丈夫?
それにしても何故、この説がこんなに拡散する事になったのか?
『現代におけるネットメディアによる情報伝播の考察』とかタイトルをつければ、それ系の学科の卒論テーマ位にはなりそうな気がします。
同じトンでも説でも、メディアに取り上げられ、広まる物とそのまま埋没してしまう物があります。この差は何処にあるのか?
これって、実際に自分の主張を広く発信したい場合にも有効そうです。
暇ができたら、真面目に調べてみようかな~。
組立天体望遠鏡35倍 |
>観測機器や軌道計算ソフトなどを駆使し、以前なら考えられなかったレベルの観測をアマチュアがやる時代です。
その観点から見ますと、コンピューターがなかった時代にハレー彗星の出現や日食・月食がどうやって分かったのか不思議です。
by 北海道大好き人間 (2011-08-25 14:56)
北海道大好き人間 さん、こんばんは。
それこそ地道に軌道計算したのでしょうから、頭が下がりますね。
今の世の中、なんと便利になったことか^^;
by optimist (2011-08-27 00:16)