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成人式間近? [科学系よもやま話<宇宙の話>]

はくちょう座の天体SH 2-106を撮影したハッブル宇宙望遠鏡に搭載されている広域観測カメラ3(WFC3)の画像が公開されています。
地球から数千光年の距離にあるこの星間雲は差し渡し2光年程。星形成領域にある雲としては比較的小さいものだそうです。
ESA(ヨーロッパ宇宙機関)Web Site『Young star rebels against its parent cloud(リンク)』
heic1118a_H1.jpg
Credits:NASA/ESA

その雲の中で、もうすぐ主系列星になると考えられる若い星(S106 IR)が居るのだそうです。この若い星から吹き出すガスが画面の左右に広がり、その温度は1万度近くという超高温なのだそうです。
この超高温によりイオン化した水素原子が青く輝いている部分、そして赤い部分は比較的低温のチリが厚場所なのだとか。

星が出来る最終段階にいると考えられる天体で、間もなく(といっても天文学的な基準でですが^^;)輝き始めるそうです。いわば成人式間近な星でしょうか?
 
とはいえ、星の一生はぞの質量で異なるとはいえ、誕生した恒星はあっと言う間に、水素の核融合反応が安定に進行し輝く主系列星となると考えられています。そして進化の最終段階で再び急激に膨張して赤色巨星などになり、その後最後を迎えるそうです。

それだけに、人生80年時代の日本で考え20歳の成人直前に例えるのは正しく無いかもしれませんが・・・。
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コメント 4

david

今年は貴殿のブログに出会えて、再び自然科学の魅力を楽しませていただきました、来年も素晴らしい記事をお待ちしています。
by david (2011-12-30 09:30) 

optimist

david さん、こんばんは。
こちらこそ、拙ブログへお越しいただきありがとうございます。
来年も宜しくお願い致します。
by optimist (2011-12-30 16:39) 

北海道大好き人間

まるで天使が降臨したみたいな星雲ですね。
それでも、何を基準にするかによって、その意味合いも変わってきます。
此処までなるのに、人間では何世代もかかっているわけですよね。

by 北海道大好き人間 (2011-12-31 21:15) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
私たち人間の時間軸と宇宙の様々な現象の時間軸の違いには、本当に驚くばかりですよね。
by optimist (2012-01-04 22:27) 

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