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新種のアベリサウルス類の全身骨格、アルゼンチンで発見 [科学系よもやま話]

今日は、アルゼンチン・パタゴニア地方のチュブト州にあるCondor Hillのジュラ紀中期の地層で、発見された新種のアベリサウルス類の全身骨格に関するニュースをご紹介します。

A Middle Jurassic abelisaurid from Patagonia and the early diversification of theropod dinosaurs(リンク)』(Proc. R. Soc. B rspb20120660; published ahead of print May 23, 2012, 1471-2954

この新種のアベリサウルスは体長は推定6m程。Eoabelisaurus mefi(夜明けのアベリサウルス類)と命名されたそうです。

白亜紀に広く分布していたとされるアベリサウルス類は、二足歩行の大型肉食恐竜で、前脚が小さいという特徴があります。

今回の発見から、この系統の起源がジュラ紀中期以前と、かなり古く、前肢が小さいという特徴も初期の段階で獲得した形質だと推測されるそうです。
というのも、発見されたEoabelisaurus mefiは、その上腕が普通の長さである一方、前腕や指、ツメは短く、前肢が小さいものだったからです。
アベリサウルスは南半球でしか発見されていないのですが、パンゲア大陸が分裂する以前に南半球で進化し、広大な砂漠地帯が天然の檻のような働きをしたため、そのまま南半球に取り残され、ローラシア大陸へ生息域を広げることがなかったと考えられているのだとか。

それにしても、小型とはいえ、体長6m。こんな生物が、現代に居たら・・・なんて想像すると、怖いですねw


タグ:化石 恐竜
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北海道大好き人間

今でもあるのか知りませんが、初めて買ってもらった学研の「ひみつシリーズ」の最初が「恐竜のひみつ」でした。
マンガやCGだけでしか見られない恐竜の時代へ行ってみたいですね。

by 北海道大好き人間 (2012-06-08 16:59) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
私も子どもの頃揃えていました♪
今では、新ひみつシリーズとして続いているようですよ。
by optimist (2012-06-09 12:28) 

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