世界最小の「五輪マーク」? OlympiceneのAFM画像 [科学系よもやま話]
この夏のロンドン五輪を記念して、英ウォリック大などが撮影したOlympiceneのAFM画像が公開され、ニュースになっていました。
全幅1.2ナノメートル、髪の毛の10万分の1程の細さの五輪マークとは、面白いですね。
5つの6員環がオリンピックのマークのように結合した2H-benzo[cd]pyrene(2H-ベンゾ[cd]ピレン)という分子なのですが、五輪マークのようだから、Olympiceneと名付けたそうです。
英王立化学会が編集する化合物のデータベースに登録されたのが2年前。そして今回、AFM(原子間力顕微鏡)を使い、その姿を捉える事に成功したそうです。
Olympicene分子のAFM画像(From Wikipedia)
ただ、意地悪な突っ込みを入れるとすれば、五輪マークってそれぞれの輪がチェーンのように繋がっているので、微妙に形が違うような・・・
実は、この五輪マークに因んだ分子は、他にもあります。
[5]catenane([5]-カテナン)という分子がそれです。1994年に、合成され、Olympiadaneと命名されました。
Angewandte Chemie International Editionに掲載された『Olympiadan(リンク)』(Angew. Chem., Int. Ed. Engl. 1994, 33, 1286-1290. DOI: 10.1002/ange.19941061212)という論文で報告されたのですが、なんともシンプルなタイトルですね^^;
輪の大きさが2種類あるのですが、こちらはチェーンのように、5つの輪が結合しています。
となると、本当の五輪マークは、同じ大きさの5つの環がチェーンのように連なった分子・・・。さて、そんな分子が合成、発表されるのか、楽しみです。
全幅1.2ナノメートル、髪の毛の10万分の1程の細さの五輪マークとは、面白いですね。
5つの6員環がオリンピックのマークのように結合した2H-benzo[cd]pyrene(2H-ベンゾ[cd]ピレン)という分子なのですが、五輪マークのようだから、Olympiceneと名付けたそうです。
英王立化学会が編集する化合物のデータベースに登録されたのが2年前。そして今回、AFM(原子間力顕微鏡)を使い、その姿を捉える事に成功したそうです。
Olympicene分子のAFM画像(From Wikipedia)
ただ、意地悪な突っ込みを入れるとすれば、五輪マークってそれぞれの輪がチェーンのように繋がっているので、微妙に形が違うような・・・
実は、この五輪マークに因んだ分子は、他にもあります。
[5]catenane([5]-カテナン)という分子がそれです。1994年に、合成され、Olympiadaneと命名されました。
Angewandte Chemie International Editionに掲載された『Olympiadan(リンク)』(Angew. Chem., Int. Ed. Engl. 1994, 33, 1286-1290. DOI: 10.1002/ange.19941061212)という論文で報告されたのですが、なんともシンプルなタイトルですね^^;
輪の大きさが2種類あるのですが、こちらはチェーンのように、5つの輪が結合しています。
となると、本当の五輪マークは、同じ大きさの5つの環がチェーンのように連なった分子・・・。さて、そんな分子が合成、発表されるのか、楽しみです。
ミクロの世界をモニター画面で観察!PC-600V CMOSカメラ顕微鏡 マイクロスコープ 21236-1 ビ... |
こういう命名方法好きです。
by アヨアン・イゴカー (2012-06-10 11:35)
よくまあ、ミクロの世界でこういうものを発見したものだと思います。
by 北海道大好き人間 (2012-06-10 13:27)
アヨアン・イゴカー さん、こんばんは。
覚えて貰いやすい名前ですよね。
まあ、使い道があまり思いつかないので、メジャーにはならなそうですが^^;
北海道大好き人間 さん、こんばんは。
このオリンピセンの場合は、最初から狙って作って、狙って撮影したものですが、原子レベルの撮影もできる今の技術は凄いですよね。
by optimist (2012-06-16 22:12)