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Hubble Captures Double Aurorae Light Show on Saturn [科学系よもやま話]

先日もオーロラの話をご紹介した事があります(『土星のオーロラ』)が、今回は、ハッブル宇宙望遠鏡が土星の南北両極に輝くオーロラを同時に捉えたというニュースをご紹介します。
Aurorae on Saturn.jpg
Credit: NASA, ESA and Jonathan Nichols (University of Leicester)
※動画が下のリンクからダウンロードできますので、是非ご覧下さい。
Video Archive(Hubble)『Saturn's stunning double show

記事の『地球から土星の両極が見られるのは約15年に1度しかない。この珍しい現象を、ハッブルがくっきりとらえた。・・・中略・・・土星は太陽の周りを約30年かけて一周する。土星の自転軸は傾いている。このため、土星の公転周期に2回訪れる地球でいう秋分・春分に当たる時期だけ、土星の両極に同時に太陽の光が当たる。』部分を見ると、あたかも15年に一回しか両極でオーロラは発生しないんだ~と勘違いされる方もいるかも知れません。しかし、そう思った方が居るとすれば、それは間違いです。

記事中にも『地球から土星の両極が見られるのは約15年に1度しかない。』とあるように、あくまで地球から南北両極が見えるのが15年に一度であり、そのタイミングで観測されたオーロラは貴重な映像だという話なんです。

土星でのオーロラ発生のメカニズムは、基本的に地球上で見られるオーロラと同じと考えられています。つまり、太陽風が惑星の磁場によって磁極に集まり、大気の成分と衝突して励起することで発光するのです。よって土星でもオーロラが発生する時は、南北両極で同時に発生しており、北極と南極どちらが太陽を向いていようが、関係ないんですね~。



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北海道大好き人間

前の記事で書いていた「ガリレオが悩まされた土星」がこの写真ですね。400年前の望遠鏡なんて、今みたいな高倍率ではないですから、木星とかと見分けがつかないのかも知れません。
まあ、土星らしくないといえばそうかも知れませんが、逆にこういう土星も見る価値があると思います。
土星の傾きはちょうど公転周期とほぼ一致するのですね。
私が百科事典で見たというのは、30年以上前のことですから、その時と同じ状態なのかなあ…。
by 北海道大好き人間 (2010-02-16 16:58) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
ご指摘の通り、今の輪が消失した状態を見たガリレオが混乱したそうです。
土星と言えば輪って感じなので、見えないと寂しいですが、考えてみれば次に消失するまで15年。なかなかに貴重な体験だったのかもしれません。
by optimist (2010-02-16 21:33) 

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