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マックノート彗星を見てみよう [科学系よもやま話]

6月の天体観測の対象としては、マックノート彗星(C/2009 R1)を探してみるのも良さそうです。

マックノート彗星(C/2009 R1)は、発見者であるマックノート氏(オーストラリア)に因んで名づけられました。と言っても、このオーストラリアの天文学者ロバート・マックノートは、これまでに39個もの彗星を単独発見しています。つまり、マックノート彗星という彗星は沢山あるんですよ。今回話題にしているのは2009年9月9日に発見されたマックノート彗星(C/2009 R1)です。

このマックノート彗星(C/2009 R1)が、これから明るさを増して、今月中旬から下旬にかけて肉眼等級に達すると予想されているんです(予想では6月中旬には4等後半~3等半ば、下旬には3等前半~2等後半と予想されています)。

現在アンドロメダ座→ペルセウス座→ぎょしゃ座と移動していますが、肉眼等級に達するといっても、まだまだ暗いので、何かマーカーになる星が無いと、初心者にはなかなか探すのが難しいと思います。幸い、昨日~今日は、アンドロメダ座の二等星アルマクを、14日~15日にはペルセウス座の二等星ミルファクを目印に探すと良いです。21日前後は、ぎょしゃ座の1等星カペラに接近しますので、晴れた日に、探してみては如何でしょう?

とはいえ、見えるのは明け方の北東の空なので、早起きしないと駄目。

この後、マックノート彗星は、太陽に近づき(近日点、2010年7月2.67835日TT)、更に明るさを増していきます。しかし、太陽に近づくと言う事は、観察可能な高度も下がってしまいますから、マックノート彗星の見頃は今月中旬~下旬です。7月上旬になると、夕方に北西の空に現れますが、更に高度が低くなってしまうそうです。

興味のある方は、AstroArtsの『【特集】マックノート彗星(C/2009 R1)(リンク)』に詳しく説明があるので、ご覧下さい。

吉田誠一の彗星観測日記(リンク)』内の、『マクノート彗星 C/2009 R1 ( McNaught )(リンク)』などで位置を確認すると探し易いと思います。

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北海道大好き人間

7月11日(日本時間では12日)に南太平洋で観測される皆既日食でも、黒い太陽とともにこの彗星を見ようという動きがあるみたいです。
本当に見られるのかどうか知りませんが、うまく撮影できたら、8月か9月に発売される天文雑誌を読んでみたいと思います。
by 北海道大好き人間 (2010-06-15 20:13) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
皆既日食時の観測は明るさからいって、厳しいという予想が出てましたね。
でもこんな機会はなかなか無いですから、トライする人が、一杯いるんでしょうね~。
by optimist (2010-06-15 22:00) 

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