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科博・干支シリーズ2012「辰年のお正月」<感想編> [一般公開・講演・特別展等紹介]

毎年、干支の生物に因んだ展示が行われる新春の身に企画展、干支シリーズ。今年の干支である龍は、想像上の生き物ですが、その姿は「龍に九似あり」といわれ、体の各部が9つの動物に似ているそうです。
と言う事で、メインは竜のモデルになった9種類の生物の展示となっていました。
科博・干支シリーズ2012「辰年のお正月」(リンク)』
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時計回りに、展示順にご紹介すると・・・

1)爪は鷹
2)鱗は鯉
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3)腹は蜃
4)眼は兎(文献によっては鬼(幽霊))
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5)身体は蛇
6)頭は駱駝
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7)耳は牛
8)角は鹿
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そして、掌は虎。の9つ。
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他にも、タツノオトシゴなどの龍の名を持つ動植物の標本の他、江戸時代の龍の資料が展示されています。
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琵琶湖西岸の堅田丘陵で発見さた龍の骨(実はゾウの化石)や、本草家、栗本瑞見が描いた龍の絵巻物がそれです。この絵巻物、上の壁にぐるっと龍に似た両生類、爬虫類等の動物を見る事ができるのですが、ながめていると、なるほど龍が居てもおかしくないと思えてきます。
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特にトビトカゲなど、翼を持ち空を飛ぶトカゲが居るのなら、そこから進化した天かける龍が居ても良いかも・・・
実際、江戸期にトビトカゲの存在を知っていたのだから、昔の人の知識はバカにできませんね。

そういえば、リンクの記事にあるアガマトカゲが尻尾の角度を変えてスムーズに着地する様子を撮影した写真なども、竜の姿を彷彿とさせますね。まあ、上手に着地しようが、滑空しようが、自由に天駆ける訳ではありませんが・・・。

尚、既にご紹介していますが、9日まではサイエンススクエアで、様々な体験コーナーが用意されています。
お子様連れで、お出かけになるなら、是非こちらも併せて参加してみて下さい。


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コメント 6

般若坊

なるほど・・・空想の龍は9種の動物の特徴を組み合わせたものですか・・・それにしても恐ろしい姿になるものですね・・・
by 般若坊 (2012-01-07 16:05) 

北海道大好き人間

ついでですから、「鳳凰」や「麒麟(キリンビールの商標になっている方)」もどの動物からパーツを持って来たのか展示してくれると面白いかも知れません。

by 北海道大好き人間 (2012-01-07 22:18) 

david

今日の記事もとっても興味深く読ませていただきました。
文中、琵琶湖西岸で「象の化石出土」その頃の日本列島、想像すると興が尽きませんね。
by david (2012-01-08 10:41) 

optimist

般若坊 さん、こんばんは。
丁度息子が、竜の絵を描いてきたのですが、先生に色々な動物のパーツが組み合わさっている想像上の動物なんだよと教えて貰ったようで、タイミングが良く食いつきが良かったです。
実際には、虎は掌だけ?とか突っ込み所はありますが・・・。

by optimist (2012-01-10 22:22) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
「鳳凰」や「麒麟」、「比翼の鳥」とか「玄武」などの空想上の動物、霊獣についての企画展なんて、面白そうですね。
by optimist (2012-01-10 22:27) 

optimist

david さん、こんばんは。
氷河期は、水が氷として蓄えられるため海面が低下し、今より海岸線がj低く、大陸と繋がっていたので、ナウマンゾウが歩いて渡ってこれたようですね。
そういえば、正倉院の宝物にも「五色龍歯」という名のナウマンゾウの臼歯の化石があるそうですよ。
by optimist (2012-01-10 22:36) 

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