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惑星儀を作ってみよう <金星>設計編 [工作]

火星に続いて、金星儀用の舟形地図を作ってみました。ジェット推進研究所(JPL: Jet Propulsion Laboratory)のMagellanによるデータを元に加工したものです。
72dpiで8cm球の発泡スチロール球に貼るのに丁度の大きさになっています。
金星儀用舟形_72dpi.jpg
「Caltech/JPL/USGS提供の金星の地図(1440×720dpi_Data Source:Magellan)を加工して作成」
※画像の著作権Caltech/JPL/USGSに帰属します。また舟形図の無断転載もお断りします。個人的に楽しんでいただく分にはご自由にお使い下さい。

惑星の地図は、ジェット推進研究所(JPL: Jet Propulsion Laboratory)のHP(コチラ)からダウンロード可能です。興味のあるかたは、如何ですか?

前回の火星の反省を生かして、オーバーラップ部分を作っています。
これで白地が見えないように切って貼れば、綺麗な金星儀となるはず・・・ですが、どうなるか。

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惑星儀を作ってみよう <金星>完成編  [工作]

前回ご紹介したアメリカの金星探査機『マゼラン』のデータを元に作った金星の舟形地図(正確には150dpiの圧縮前の物)を使って8cm発泡スチロール製火星儀を作ってみました。
金星儀.jpg
実際の縮尺なら、金星は火星のほぼ倍のサイズですが、今回は同じ8cmで作成。なかなか良く出来ているでしょう?

金星は、地球のすぐ隣の惑星で、自転方向が逆って事を除くと、その半径、質量、密度は、どれも地球そっくりなんですよ。それなのに、何故テラフォーミングや基地という話題だと火星ばかりなのか・・・。

それは、金星の地表が、気温約500℃、大気圧90気圧という過酷な環境だから。実は、金星の大気は二酸化炭素が96%を占め、温室効果の働きが強いんです。

兄弟星とさえ言える、金星と地球。太陽からの距離がちょっと違うだけで、全く違う姿となってるなんて、面白いですよね。

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惑星儀を作ってみよう <水星>設計編 [工作]

月球儀,火星儀,金星儀と作ってきましたが、今回は水星儀です。

自分で作るときには圧縮前の1440×720の物を使っていますが、圧縮して軽くした画像(72dpiで印刷すると、8cm発泡スチロール球に貼ると水星儀になります)をアップしておきます。
水星儀用舟形_72dpi.jpg
「Caltech/JPL/USGS提供の水星の地図(1440×720dpi_Data Source:Mariner 10)を加工して作成」
※画像の著作権Caltech/JPL/USGSに帰属します。また舟形図の無断転載もお断りします。個人的に楽しんでいただく分にはご自由にお使い下さい。

因みに、今回も元の惑星地図は、ジェット推進研究所(JPL: Jet Propulsion Laboratory)のHP(コチラ)からダウンロードしています。

パッと見て、お気づきでしょうが、西経10~180度のデータしかありません。「マリナー10号は」は水星の近くを3回通過して観測しましたが、約半分しか撮影できなかったんですね~。
残り半分は、どうなっているんでしょう?例えば、月の表と裏では、鉱物的にも地形的にも大きな差があります。また、火星は北半球と南半球で地形が異なります。もしかしたら、水星も残り半分は全然違う姿をしているかもしれませんね。

そんな水星の姿を解明すべく、水星探査計画『ベピコロンボ(BepiColombo)』が、日本とヨーロッパ(European Space Agency(ESA):欧州宇宙機関)が共同で計画中です。

日本が開発担当の『水星磁気圏探査機(MMO)』と、ヨーロッパが開発担当の『水星表面探査機(MPO)』の2つの周回探査機が、2014年にアリアン5型ロケットで、同時に打ち上げられる予定。
『ベピコロンボ(BepiColombo)』については、そのうち、もう少し詳しくご紹介します。
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惑星儀を作ってみよう <水星>完成編 [工作]

前回作成した船形地図を使った水星儀が完成しました。DSC01809.JPG
ご存知の通り、太陽系の惑星中最も太陽に近い水星。この水星は、最後にできた惑星と考えられています。大きさは、直径約4,880kmと、地球の半分以下。
私が作っている惑星儀は、全て8cm発泡スチロール球で作っていますが、実際の縮尺比に近づけるなら、地球と金星を8cmとするなら、火星が4cm、水星に至っては3cmとなってしまいます。この縮尺の場合、木星は90cm近くなてしまうので、全部8cmで揃えているをいうわけ。

ところで、こんなに小さい水星ですが、磁場と磁気圏を持っていることが、マリナー10号の観測から分かっています。太陽系の中で、固有の磁場を持つ地球型惑星は、地球と水星だけなんです。

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惑星儀を作ってみよう <木星>設計編 [工作]

月球儀,火星儀,金星儀,水星儀と作ってきましたが、いよいよガス惑星の番。今回は木星儀です。

今回も圧縮して軽くした画像(72dpiで印刷すると、8cm発泡スチロール球に貼ると水星儀になります)をアップしておきます。
木星儀用舟形_72dpi.jpg
「Caltech/JPL/USGS提供の木星の地図(720×360dpi_Data Source:Voyager)を加工して作成」
※画像の著作権Caltech/JPL/USGSに帰属します。また舟形図の無断転載もお断りします。個人的に楽しんでいただく分にはご自由にお使い下さい。

因みに、今回も元の惑星地図は、ジェット推進研究所(JPL: Jet Propulsion Laboratory)のHP(コチラ)からダウンロードしています。
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惑星儀を作ってみよう <木星>完成編 [工作]

前回作成した船形地図を使った木星儀が完成しました。
DSC01808.JPG
発泡スチロールに貼り付ける際に、紙を破いてしまい、ちょっと見てくれが今ひとつですが・・・

木星は、ここまで作ってきた惑星と違い、ガス惑星です。昔は水星~火星までを岩石惑星,木星~海王星をガス惑星と言っていました。最近は、惑星のコアなどまで詳細に分かってきたので、木星と土星を巨大ガス惑星(ガスジャイアント),天王星と海王星は巨大氷惑星(アイスジャイアント)と分類したりします。

木星を書いてと言われると、殆どの人が、その縞模様と赤い斑点『大赤斑』を書くでしょう。
この縞模様は、大気中に浮遊しているアンモニアの氷の粒でできた雲です。色の違いは、固体アンモニアの粒の大きさや雲の厚さ、微量に含まれる元素の違いなどに因る物と言われています。

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天体儀・惑星儀の一覧 [工作]

このブログ内でご紹介してきた、惑星儀を含む天体儀一覧を作ってみることにしました。
今後増えたら追加していこうと思います。

元の画像の著作権は、個別に表記した先に帰属します。舟形図への加工は私が行った物で、個人的に楽しんで頂く分にはご自由にお使い下さい。但し、商用利用や無断転載はお断りします。

水星 「Caltech/JPL/USGS提供の水星の地図(1440×720dpi_Data Source:Mariner 10)を加工して作成」
水星の舟形地図は、コチラ
DSC01809.JPG

金星 「JPL/Caltech提供の金星の地図(1440×720dpi_Data Source:Magellan)を加工して作成」
金星の舟形地図は、コチラ
金星儀.jpg

月 「自然科学研究機構 国立天文台 ,国土交通省 国土地理院 ,宇宙航空研究開発機構(JAXA)提供の正距円筒図法を加工して作成」
月の舟形地図は、コチラ
tuki.jpg

火星 「Caltech/JPL/USGS提供の火星の地図(1440×720dpi_Data Source:Viking)を加工して作成」
火星の舟形地図は、コチラ
DSC01569.JPG


木星 「Caltech/JPL/USGS提供の木星の地図(720×360dpi_Data Source:Voyager)を加工して作成」
木星の舟形地図は、コチラ
木星儀

土星 「JPL/Caltech提供の土星の地図(720×360dpi__Data Source:Fictitious)を加工して作成」
土星の舟形地図は、コチラ
土星儀.JPG


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惑星儀を作ってみよう <イオ>設計編 [工作]

前回木星をと作ってきましたが、次は土星・・・ではなく、その前にガリレオ衛星を作ってみました。
となると惑星儀を作ってみようってタイトルは間違いかな?まあ太陽系の天体儀って事で、ご勘弁を。

ガリレオ衛星は、内側からイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストです。これらは、ヴォイジャーなどの観測結果を元に、表面のマップがジェット推進研究所(JPL: Jet Propulsion Laboratory)のHP(コチラ)にアップされています。
今回も圧縮して軽くした画像(72dpiで印刷すると、8cm発泡スチロール球に貼るとイオ儀になります)をアップしておきます。

イオ儀用舟形_72dpi.jpg
「JPL/Caltech提供のイオの地図(1440×720dpi_Data Source:Voyager Galileo)を加工して作成」
※画像の著作権JPL/Caltechに帰属します。また舟形図の無断転載もお断りします。個人的に楽しんでいただく分にはご自由にお使い下さい。

さてイオ は木星の第1衛星ですが、木星の衛星の中で一番内側の軌道を廻っているわけではありません。衛星の番号は、発見された順なんです。ガリレオ衛星と呼ばれるイオ,エウロパ,ガニメデ,カリストが、それぞれ第1~第4衛星ですが、その内側に小さな衛星が4つ程発見されています(内側からメティス,アドラステア,アマルテア,テーベ)。

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惑星儀を作ってみよう <イオ>完成編 [工作]

前回作成した船形地図を使ったイオの天体儀が完成しました。
イオ儀.JPG
写真と比べて如何でしょうか?
Io.jpg
Image Credit:NASA/JPL/

木星の衛星イオは、現在も活動している火山を持つ天体です。大きさは直径は3642kmと、月(3474km)よりちょとだけ大きい星なんです。

では、月に活火山が無いのに、イオで火山活動が活発なのは、何故でしょう?それは、地球の318倍もの質量がある木星を回っているためにその強い引力と、エウロパやガニメデとの間の軌道共鳴による潮汐力により、こね回されて摩擦熱を内部に溜まっているためと考えられています。

ただ、そうするとエウロパにだって同じように火山活動があっても良さそうなのですが、現在までにイオ以外の衛星では火山活動が確認されていないので、他にも理由があるのかも知れませんね。

因みにイオのロキ・パテラ、ピラン・パテラ、ペレ、プロメシウスなどの活火山から噴出す溶岩は、1430~1730℃もある事が、探査機『ガリレオ』の観測で明らかになっています。とんでもない高温です。因みに地球の火山の場合は、溶岩の温度は800度~1200度。

また、火山から噴出す二酸化硫黄を主成分とする噴煙によって、赤,橙,白といったカラフルな色が付いて見えていると考えられてるんです。
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惑星儀を作ってみよう <エウロパ>設計編 [工作]

2009年最後の記事は、今年ハマった天体儀に致します。
天体儀も、月,水星,金星,火星,木星,そしてイオと結構な数になりました。

さて、今回もガリレオ衛星。イオに続いて、第二衛星エウロパです。これらは、ヴォイジャーなどの観測結果を元に、表面のマップがジェット推進研究所(JPL: Jet Propulsion Laboratory)のHP(コチラ)にアップされています。
今回も圧縮して軽くした画像(72dpiで印刷すると、8cm発泡スチロール球に貼るとエウロパ儀になります)をアップしておきます。

エウロパ儀用舟形_72dpi.jpg
「Caltech/JPL/USGS提供のエウロパの地図(1440×720dpi__Data Source:Voyager)を加工して作成」
※画像の著作権Caltech/JPL/USGSに帰属します。また舟形図の無断転載もお断りします。個人的に楽しんでいただく分にはご自由にお使い下さい。

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